旅のつばくろ/ 沢木耕太郎 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。





ただいま我が家は屋根のリフォーム中
職人さんがたくさん😲!
短期間で一気に直してくれるようです
はやく終わりそうで良かった


先日読了した沢木耕太郎さんの
『春に散る』が友人達に好評です
みんなで次々回し読み

とても良い物語だったから
沢木さんの別の本を買っちゃった、と
マダムMさん
先に読んでと貸して下さいました♫


『 旅のつばくろ 』沢木耕太郎著


JR東日本の車内誌
〈トランヴェール〉連載のエッセイ
軽やかな文章は旅のお供にピッタリかも
年齢を重ねて
物事への感じ方や捉え方
さらに味覚まで変化が出てきているとか
旅立った恩師を偲ぶお話や
若い頃行けなかった場所を訪ねたお話など
人生の後半だからこそのエピソード満載

★ごめんなすって

この章は心に残りました
沢木さんを鍛えた編集者の男性のお話
俳句を作る方だったそうですが
死後見つかったメモに
病にからまぬ句作りを目指すこと
辞世らしきものも同断、と
書かれていたそうです
彼がホスピスの見学に行く途中で
見た桜を詠んだものだろうと
紹介されている一句が素敵でした



花吹雪ごめんなすって急ぎ旅


『春に散る』を読んだあとですと
主人公の広岡の生き方に通ずる
美意識が感じられてぐっときます


品の良いエッセイ本でした