山と渓谷社の本です
なんとも渋い
浮ついた感じがありません
タイトルもストレートです
マタギ関連の本は
ブロ友Cちゃんさんが師
たしか昨年のブログで感想を書いてらして
読まねば読まねばと思いつつ
今頃になりました
マタギのお話が大好きなので
実に楽しく読ませていただきました
著者がかき集めた
マタギさん達の不思議な経験談
古いものから近年のものまで
面白実話満載です
『 マタギ奇談 』工藤隆雄著
最初から衝撃的な話が登場します
八甲田山雪中行軍遭難事件で
歩兵連隊の案内役を命じられたマタギが
書き残していた事件の真相
酷い話なんです!軍人達の横暴!
新田次郎氏の八甲田山の小説も
いまいち眉唾らしいのです、、、
クマは死んだふりをする、とか
自分を撃ってきたマタギに復讐する、とか
山の神が嫌がることは
絶対してはならぬというマタギの掟、とか
へーっ!すごいっ!と溜息の連続←ボキャ貧
山と、山に生きる動植物達と
長く付き合ってきたマタギさん達の
謙虚さと知恵と強かさに
猛烈に憧れます
本当に格好良い
後半にある白神山地の悲しい現実には
目を背けたくなります
縄文時代から続いた
山と人間の共存を壊してしまった愚策に
激しい憤りを感じました
どうして世界遺産に登録出来たから
狩猟しては駄目、という発想になるのか?
人が程良く手を入れないと
山は荒れるということを
マタギさん達から教えてもらっていたら
違う結論になったはずなのに
人は間違う、と
ここでも感じました
私も含めて
工藤隆雄さんの他のクマ本も
チェックしてみます!面白かった♫