京都ぎらい / 井上章一 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。


   

おはようございます~
  


義父が入院して1週間
お陰様で日に日に回復しております
退院の文字がチラつき始めました

義母には数回泊まりに来てもらい
夕食時には家族みんなで
楽しく(^_-)じいじの悪口大会  笑
食べ過ぎだの太り過ぎだの、、、
良くなってきたからこそ言える話




合間に読了しました
私は関東の人間なので
京都、を一括りに考えてしまいますが
京都人の間にはきっちりと
濃く太く
線引き、住み分け、上下、の文化が
あるそうです


「 京都ぎらい 」井上章一著


井上氏は京都、嵯峨のご出身
北のほうですかねー
関東の人間からすると
天龍寺や嵐山など
旅行で行く観光スポット目白押しの地域
京都の代表的な名所

いえいえ実態はちがーう!

京都市のある特定の地域を洛中
それ以外を洛外と呼び
(素敵な嵯峨は洛外T_T)
洛中の選ばれし民達は
洛中以外を京都とは思わず
洛外の人間が京都出身と名乗ることを
鼻で笑うとか
びっくりしますよ‼︎

著者の井上氏が京都大学建築科在学中に
下京で町屋として三百年続いている
杉本家を訪れた際に言い放たれたひと言
「君、どこの子や?」
「嵯峨から来ました。釈迦堂と二尊院の、
ちょうどあいだあたりです」


「昔、あのあたりにいるお百姓さんが、
うちへよう肥をくみにきてくれたんや」



嵯峨の子か、田舎もんやな、という
含みのある物言いであったことは
間違いないそう

人は遠くの誰かと自分を比較しないですよね 
例えば 
私はエマニュエル.ベアールと自分を  
比べたりはしません   はいはい  (笑)
線を引いた隣り、身近な誰かを
比較の対象にする傾向あります 
京都市の中の
東京で言う真ん中か都下か、みたいな

線を引いて差別するのは
悲しいかな人間のサガ 
差別される側だった著者は 
洛中の人々に
かなりキツいこと言ってます ;^_^A
超有名寺院のエゲツない商売根性やら
お坊さん達の乱れた遊びやら
笑える範囲で???
辛辣な批評を綴ってらっしゃいます

正直に書きますね、、、
悪口が抜群に面白かった!
部外者だから笑えるのでしょうね







部外者だから笑える。。。
この言葉
能天気なようで
よく考えたら無責任で意地悪ですかね
部外者なので
何か意見を言いたいとか
批評批判したいわけではないんです
笑い飛ばしたいわけでもなく

すこーし用心したほうが………

大きなお世話でした
老婆心です、はい、すみませんでした(>_<)