読み終えて
本当に清々しい気持ちです!
最近購入した文庫本は
どれもこれも少しまどろっこしくて
(☝︎自分で選んで買ったくせにこの言い草)
ひと晩で一気に、が全く出来ずにおりました
今回はブロ友さん達が絶賛の一冊
皆様のご感想通り
期待を裏切らない素晴らしい内容でした
面白かったーっ‼︎
「漁港の肉子ちゃん」西加奈子著
若い頃からダメな男に
散々振り回されてきた菊子
出て行った男を探すうちに
北の町の漁港にある
焼肉屋さんで働き始めます
その風貌から
「肉子ちゃん」と呼ばれる菊子
菊子の可愛いひとり娘、キクりんの視点で
肉子ちゃんとキクりんの日常が語られます
とにかく肉子ちゃんが可笑しい( ,,>з<)ブッ
小さくてコロコロしてて
無頓着で声が大きくてセンスが悪い
でも
気を揉まず優しくて温かくて元気いっぱい
そんな肉子ちゃんのことを
愛おしそうにみる大人びたキクりんも
実は小学校での人間関係に悩んだり
肉子ちゃんの行動を仕方ないと諦めたり
悶々しながら成長していきます
すごーい読書家なんですよ、キクりん
肉子ちゃんの別れた男の
置き土産が本だったのです
フラニーとゾーイですって、やる~~
柚木麻子さん著「本屋さんのダイアナ」の
ダイアナちゃんみたい、似てるなぁ2人
笑いながら読んでましたら
途中からマズイことになってきました
涙が止まらない(T_T)
肉子ちゃんの過去と
キクりんの出生の秘密が明らかになり
頑張りすぎていたキクりんに対して
焼肉屋のおじいちゃんオーナー
サッサンが語りかける場面
ぐゔゔゔぅぅぅとハンカチで口元を押さえ
泣いてしまいました
ラストまで悪人は1人も登場せず
貧しくとも明るく健気に頑張る母子を
優しく受け入れる漁港の人々
心温まる
可笑しくて泣ける素敵な作品でした!
西さんファンのRさんからイチ押しと
教えて頂きました
前回読んだブラック西さんと全く違いました
明るい西さん、良かった!
違う作品も読みたいですー(^ν^)
あぁまた良い本と出会えて、なんて幸せ❤︎