流れる / 幸田文 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。






こんにちは



まずはお知らせを。。。
iPhoneからブログ投稿しているのですが 
コメント欄に不具合が発生しておりまして
文字を入力しても途中で切れたり
UPされなかったり、上手くいきません
自分のブログコメント欄だけ?と
思っていましたら
ブロ友さんへのコメント欄に書いた文章も
切れ切れになる状態です(泣)
しばらく読み逃げになるかもしれません
申し訳ありません(>人<;)
か◯ばみさん~同じ不具合になってます(;_;)







さて、、、
先週末、数年ぶりで実家に泊まりました
たま~に遊びには行っていたのですが…
弟が子供の運動会のために
シンガポールから一時帰国しており
親、きょうだい、子供たち、実家に大集合

みんなで焼肉屋へ行こうぜー!
好きなだけ食べろ!と号令かけてくれたので
ガンガンモリモリワシワシ食べる食べる
大宴会となりました(^ν^)
地元の焼肉屋さんは
有名雑誌に取り上げられたり
有名人著名人もたくさん訪れる
本当に美味しいお店なんです
ここのタン塩と馬刺しが最高❤︎
レバ刺しが食べられなくなったいま
私は馬、いきますよ!


楽しいお酒はつい飲みすぎちゃいますね




さてさて
ちょっと前に読了した本の話です

大好きな幸田文さんの
大好きな一冊

久しぶりに読み直しました
ずいぶん前に再読して以来の再読

主人公の梨花は四十すぎの未亡人なのですが
前回読んだ時には
まだまだ歳上だった梨花が
今回はなななんと!!!
歳下になってるーー( p_q)

文さんの分身のように描かれている梨花
その頭の中身、所作、際立つ家事能力の高さ
とても今現在の自分と同年代とは思えません
永遠に追いつくことの出来ない才女、賢女
これからもずっと憧れの存在です


「 流れる 」幸田文著



流れ流れて、柳橋の芸者置屋に
住込み女中として働く梨花
彼女の目を通して
花柳界の表と裏が鮮やかに描かれています

カタギの世界とは全く違うルールで成り立つ
「くろうと」の小さな社会

置屋の女主人をはじめ
好き勝手にモノを言う芸者たち
家の中はぐちゃぐちゃ
人使いはめっぽう荒く
夜中でも使いっ走りを頼まれる始末
近所では
今度の女中もすぐ辞めるだろう、と噂され
銭湯へ行けば引き抜きのお誘い
そんな劣悪な環境なのに、、、

知性も教養もある梨花ですが
少しずつ「くろうと」の世界に
魅了されていきます




とにかく文さんの文章が粋なんですよー

格上の店の女将さんが寝起きする場面
この女将はもうおばあちゃんなんですね
その女性が布団から体を起こす姿を
観察する梨花↓
。。。

過去の燃えた記憶しかあるまいけれど、
いまもこうした風情のある寝起きなのである
自分から迸る色気ではなく、
長年浸みてもう取れることのない
技巧のなごりだとすれば、
一生を通してのこの附味とは
またみごとなものだった

。。。

ここを読んでニンマリしました
すごい表現するなーって
そしてラストもなかなか素敵です
梨花がこの世界で羽ばたく予感

今の年齢で再読して良かったと思います
以前よりさらに
この作品の良さが分かった気分


大切な一冊です^_^