我が家の流儀 / 藤原美子 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。



あいにくの雨…
今日は寒いですね



数学者で作家の藤原正彦氏
「国家の品格」でもお馴染み

彼の奥様で翻訳家の藤原美子さんが
お書きになった本です


『 我が家の流儀
~~藤原家の闘う子育て~~』


正彦氏のエッセイに
たびたび登場している奥様は
愚妻だの鬼だの言いたい放題に
書かれてしまっていますが(笑)

昔読んだ
婦人公論でそのお姿を拝見して
心底驚いたのを思い出します

すごーーーーーーーーーーく∑(゚Д゚)
お美しくて!しかも見るからに才女!
photo:01


お茶の水女子大のキャンパスで
正彦氏が一目惚れして
猛烈アプローチしたらしいです
やりますな、先生!



藤原家の子育て話がメイン
自らの生い立ちや
新婚の頃の思い出
イギリスでの生活
三人の息子さんのこと
学校やPTAについて
など…

ご自身の身の回りで起きた出来事を
女性らしい優しい筆致で
時にユーモアをまじえて
お書きになっています
ご主人顔負けの文才!!!


読んでいて印象に残ったお話…

作文教育の大切さに触れて
書くことは考えること
そして情緒を深めることだと
仰っています

最近は作文をじっくり書かせる
授業が減ってしまって
非常に残念であると

また
競争させることを放棄してしまった
学校教育について
運動会や塾などでの
子供達の様子を紹介しつつ
一石を投じています


о(ж>▽<)y ☆
爆笑は『検便』のお話

★正しいと思ったら犠牲を払っても戦え

ご長男小6の時の修学旅行
2泊3日の旅行は
2週間前からの徹底した体調管理
屈辱の検便
学校の意向に怒り爆発の正彦氏は

出発当日まで食事をとるのに
食中毒の防止にならない!
意味のない検便を強要とは何事か!
人間の尊厳にかかわる!

と検便容器を捨ててしまいます


学校に検便の理由をたずねる美子さんに校長は「規則」の一点張り

狼狽した美子さんを正彦氏は一喝

☝★で紹介したセリフが飛び出ます

主張を曲げないご主人を前に
思いあぐねて主治医に相談すると
「ご主人のおっしゃるとおりです。
衛生状態が劣悪だった時代の名残りで
検便に意味はありません」とのこと

息子が修学旅行に行けないのは
不憫と思っていたら
当の本人はケロっと
「パパの言うことはよくわかるよ。
ぼくは行かれなくってもいい。」(*_*)



結局修学旅行には参加せず
家族でディズニーランドへ


しかも!
都の教育庁がこの件を知り
検便は廃止に!



正彦氏はご長男に
「わかったか。お前が犠牲になったお陰で東京都中の子供たちが救われたんだ。お前は実に立派だった。」
と言って誉めるのです




(*゜▽゜ノノ゛☆
いい話だな~
そして
なんと素敵なご家庭かしらと
しみじみ感じました♥



私は藤原正彦さんの大ファンですが
今回の本で奥様も大好きになりました


学ぶことへの姿勢や
凛としたお姿
妻として母として
憧れますーーー(((o(*゚▽゚*)o)))













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