絵本作家、エッセイストの
佐野洋子さん
2010年に他界
私の生まれて初めてのお遊戯会は
佐野洋子さんの
【100万回生きたねこ】
ボンヤリと覚えています……
「 シズコさん 」佐野洋子著
お母様を長い間愛せなかった
佐野さんの長く苦しい葛藤と
ようやく苦しみから
解放されるまでの物語
ずっと嫌悪感を抱き続けた
母親が呆けはじめ
同居にも限界がきて
老人ホームへ
あれほど嫌いだったのに
自分は金で親を捨てた、と
自責の念、罪悪感に
苛まれる佐野さん
呆け症状が進行する母親の話
幼少期から現在に至るまでの
佐野さんと一家と両親の話
佐野さんの結婚、出産後の話…
佐野さんは
これでもかと言うほど
ストレートに
母親をどう思ってきたのか
どんな母親だったのか
当時の自分の感情
剥き出しのまま文章にしています
やがてその感情も解けていくのですが
、、、
母娘の関係
この話題、結構耳にします
身近でも
母親との関係がしっくりいかないまま
そういう人、ゴロゴロいます
私は次女で
面倒臭いことを避けがちです
母親に対しては
元気で長生きしてね!
くらいの感情しかないのですが
いい意味でも悪い意味でも
心理的距離の近い母娘ですと
こういう母親であって欲しい願望と
娘にはこうあって欲しい願望が
複雑にぶつかり合い
血縁ならではの無遠慮さも加わり
なかなか上手くいかないことも
あるようです
そしてその事は
当人同士にしか分からない!
知人はかれこれ5年以上
母親とは口を聞いていません
別の知人は
10年くらい母親に会ってないかも
子供時代からの色々な気持ちの上に
出来上がった関係なので
他人の私は何も言えず
私は母親に複雑な気持ちが無い
というか
大人とはいえ大人でないかも?と
思い始めてからは
本当にお人好しで優しいので
充分ありがとう
だけですかねー
人の数だけ
様々な形があるんですよね
この本の後半に
ご自身の闘病の話が
ほんの少し出ています
潔い女性
正直で強い女性だった佐野さん
彼女の作品、かっこイイです
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