芸のためなら亭主も泣かす/中村うさぎ | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。


おはようございます♫
今日も朝から暑いです、、、
猛暑日になるそうですので
皆様どうぞお気をつけて(^-^)/


子供が夏休みに突入し
暑さも増し
さらに読書が捗らない日々( ゜∋゜)

何も考えずに読めるから、と
気軽に手に取りましたが
数年ぶりに読んだら
驚く程、的を射る発言の数々

中村うさぎ著
「芸のためなら亭主も泣かす」

週刊誌に連載しているエッセイを
まとめたものですが

買い物依存やホストクラブ通いを
通り過ぎたうさぎさんが
美容整形、デリヘル((゚m゚;)に
突き進み
事の顛末を面白おかしく書いてます
しかし
笑いのその先に

かなり深い彼女なりの
『答え』
を述べています

へ~~と感じたいくつかをご紹介

• 独断と偏見だか、過剰なる自己否定は女性に、過剰なる自己肯定は男性に多い気がする。でも男性のほうがナルシストかというと、そうとも言えず
女の自己否定は自分自身への過大な期待から発生している場合が多いので、よりナルシスティックと言えるかも。

• 「幸福とは何か」という根源的な定義づけを怠ったまま、ただ闇雲に、半ば強迫的に「幸福探し」「自分探し」に奔走してしまったところが、我々の最大の敗因である。
常に「承認する他者」を必要とし、それがないと幸福も快楽も実感できない仕組みになっている…これが「自意識過剰」という近代の病なのかもしれないが、この病を克服することは不可能である。


過激な発言や行動が話題になる
うさぎさんだけど
たまに
哲学者みたいな文章を書いてます


表出方法は賛否両論あるでしょうが
ただの上滑りの毒舌家だとしたら
こんなに長く支持されないはず

物事の真贋を見抜く
鋭い洞察力
自己嫌悪に悩まされ続けて
もがきながら悪戦苦闘してきた
平坦とは言えない生き様

彼女を作る要素は
魅力に溢れています


ただ、、、
この本は2005年くらいに
書かれたもの

当時のうさぎさんの発言

今、真逆のことを言っている可能性は
ありますねー(≧▽≦)


そんなご都合主義的な部分も
魅力的です~(笑)






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