我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。

中年女の読書感想文です(^-^) 時々雑記も書いてます。よろしかったらお付き合い下さいね。



おはようございます〜




久しぶりに読んだ佐野洋子さん
亡くなる前に描かれたエッセイは
余命告知を受けたにもかかわらず
格好良くて
こういう死生観を
自分は持てないだろうと
圧倒されました
あと2年と言われた帰りに
ジャガー買っちゃうって半端ない!
後半にある、告知以前の
神経症の闘病記の方は
痛々しかったけど
ユーモアある筆力はさすがでした



『死ぬ気まんまん』佐野洋子著



死についてお医者様と
対談されているのですが
その内容が本当に良かったんです
脳神経外科の先生のお話は
冷静だけど人間味たっぷりで
死をどう捉えるか
怖さが薄まるというか
深刻にならなくて大丈夫、と
背中を撫でてもらえるというか
この先何度も読み返したくなる
言葉がたくさんありました
お相手が佐野さんだったから
こういう会話になったんですよね

解説で作家の関川夏央さんが
最後の大陸作家と表現してらして
まさに、と感じました
満州から引き揚げてきて
お身内をたくさん亡くしていて
子供の頃から
見て触れて生きてきた世界は
常に貧困と死が隣り合わせ
豪快な人、の印象は変わりませんが
感受性豊かな情の深い
気がつく女性でもあったと思います
思い立ったら実行しないと
気が済まないらしく
お子さんはなかなか大変だったかも

早速友人に貸しました
楽しく読んでもらいたいです




さて後日談
実は4月初旬に
目の下のたるみをとる
手術をしました

1ヶ月半経過し
こうなったら嬉しいなー、
のほぼ望み通りに落ち着いてきて
本当に決断して良かったと
しみじみ感じています
完成には3ヶ月かかるそうですが
この後はさほど変化しないようです

夫は「10年前なら止めたけど
それで明るく過ごせるんなら
好きにしたらいいよ」と
否定せずに話を聞いてくれました
お金は出してくれません笑

病院選び、先生選びは
慎重に、用心に用心を重ね
情報を集め
術式についても素人ながら
種類、金額、メリット、デメリットを
調べまくりました

先生は静かで穏やかで
一切何も勧めずに
どの方法ならば
どの程度改善されるか、を
説明してくれました
もちろんリスク含めて
◯川先生、ありがとうございました

バレエを少しお休みしましたが
多分誰も気がついていないと思います
連休中と連休明けに
遊びに来た友人達にだけ
そっと打ち明けたら
わぁ気づかなかったー
でも目周りスッキリしたかもー
小さな反応でした

そうなんですよね
自分の顔を自分以上にじっくり
見る人はいません
自分だけの悩み
毎朝鏡を見るたびに
軽く絶望していた数年間から
ようやく解放されました