北山十八間戸 | 日々是好日写真日記

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先日、北山十八間戸(キタヤマジュウハッケンド)の中へ初めて入りました。
近くにいながら、未だ一度も入った事がありませんでした。
名前の通り戸が十八あり、中は区切られています。
日本最古の病院で、ハンセン病の方の療養施設です。
今は二つの戸で一部屋となっていて、それが九つの部屋に分かれています。
元々は一つの戸に一部屋あったものと考えられ、畳一畳程の大きさの部屋が十八室あったと考えられます。







北山十八間戸は鎌倉時代、忍性菩薩によって建てられ、当初は般若寺の北東にありましたが、江戸時代の戦火で現在の般若寺の南側に移築されました。
現在は東の阪の中腹にあり、この場所から東大寺や興福寺が一望でき、風景も良い事から療養に適した場所とされたのでしょう。

現在は重要文化財になっております。
北山十八間戸の様な療養施設は昔は全国各地にあったそうですが、現在はこの一つだけ。そしてまた忍性菩薩が建てたという由緒がある重要な建物です。

小学校から、中学校まで、通学路の途中にあって一度も中に入った事がありませんでした。
小学校まではこれがなんなのかも知りませんでした。
現在は奈良県教育委員会が管理され、入りたい方は事前に問い合わせ予約をしてからしか行けません。

忍性菩薩を知る上で重要な建造物です。

では。