残念な電話 | 日々是好日写真日記

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今日ある一本の電話がかかってきました。
内容は

「般若寺は何故、外国人観光ガイドはお金がいるんですか?他所のT大寺やS大寺、京都の某大寺院は無料なのになんで般若寺はお金とるんですか!?おかしくないですか!?」

とやや強めの口調でおっしゃっていました。その時はかなり忙しい最中で、時間も無かったので下手に出てお断りしましたがが、少しこちらの意見も言わせて頂きます。

あのね、まず何故無料にする必要があるんですか?それは観光客を連れてきてやっているのに!とでも言いたいのですか?
そして、次に無料にしてほしいなら言い方があるでしょう。他の寺は無料で入れるのだから、般若寺もして当然でしょと言いたいのでしょうが、どの目線から言ってるのか理解に苦しみます。どこのどなたかは存じませんが、あたなたの持っている資格、特技においては知りませんが(知りたくもない)英語が喋れるのか知りませんが、それがそんなに権威のある事なのでしょうか?

ガイドとは言え、一緒に参拝に来てるのだから、一緒に観にきてる(言い方はおかしいですが)のでしょ?ましてや花の時期であれば花を見に来てるんじゃないのですか?
他の参拝者に失礼で恥ずかしいと思わないのですか?
仮にどの団体でどこの人かは知りませんが、あなた方を無料参拝にする理由はなんなんですか?

そしてね、無料にしてよ!という事自体がおかしいと思いますよ。
各お寺は特に国や地方自治から援助をもらって運営している訳ではないのですよ?
お寺は、文化財維持の為、佛法を繁栄させる為、皆んな何とか自活して運営をしています。間違ってもっらっちゃ困ります。般若寺においてはコスモスを毎年綺麗に咲かせる為にどれだけの費用と時間と労力がかかっている事か。それらは皆様から頂く参拝料をもって維持管理しているのです。そんな事も知らないから、そんな無茶苦茶が言えるのでしょうけど。

般若寺は最後まで、無料にするつもりもないと言いました。
それで気の悪いお寺と思ってらっしゃるかもしれません。ですが、それはそれで結構です。
指示してくださる方の方が圧倒的に多いし、そこまでしてヘソを曲げてまで来て貰わなくてもいいと思っています。
それで、一つの事を承諾してしまうと全てが狂ってくるからです。
何様のつもりだ!と言われる方もいるかもしれません。だけどね、一山のお寺を守っていくという事は大変な事なんです。そこまでして万人好かれようとも思いません。

例えばね、三人の男性がバーにワインを飲みに行ったとしましょう。そのうちの一人がソムリエだったとしましょう。バーでワインをで飲んで、ワインの薀蓄を語って、お会計になり、「私ソムリエだから、お会計はタダで宜しく!」と言ったとしましょう。あきらかにおかしいですよね?
それって真のソムリエとは言いませんよね。食べた分、飲んだ分はちゃんと支払いをするのが本物であり、かつ当たり前の事だと思います。

どれだけの資格と権威があるのか知りませんが、まず一般常識を身につけてからにしてほしいと思うわけです。まぁ電話はかけてきた方はこのブログは見ていないと思いますが、これはお寺だけに限らず、どこの世界にでも言える事だと思います。

他所のお寺は知りませんよ。どうされているのか。そりゃ、無料のとこもあるでしょうね。
他所は他所うちはうち。自分は今年で30になりますが、自分ならそんな事恥ずかしいぃてよぉ言いませんわ。

では。