〈第1章 生きる意味〉

4節~会話とは何か②~

ー真の目的ー

 

 

会話とは何か①で表面上の目的はお伝えしました。

 

 

では今回はその先の真の目的まで見ておきたいと思います。

 

 

 

会話の目的

 

表面上としましては

 

自分の気持ちや価値観を認めて欲しいと思いながら話し、

 

それが叶うと嬉しい、楽しい、気持ち良いという感情になります。

 

 

 

では人間はどの様な条件が整うと、

 

嬉しい、楽しい、気持ち良いと感じる生き物なのでしょうか。

 

 

 

 

大人になると感情を表に出さずに

 

 

冷静を装っていることが

 

 

美徳とされる部分があり、少し分かりにくいかと思います。

 

 

 

そこで子供を観てみると、

 

 

どの様な時に喜んでいるのか。

 

どの様な時に楽しいと感じているのか。

 

どの様な時に気持ち良い(心が)と思っているのか。

 

 

 

『うちの子はゲームが好きだから』

 

『うちの子は縄跳びにハマってて』

 

『うちの子は最近料理を始めて』

 

それぞれに喜ぶ、楽しむ要素があるような気がします。

 

 

 

ところがゲームが条件で喜ぶ子供。

 

縄跳びや鉄棒が条件で喜ぶ子供もいません。

 

 

 

 

どういう事かと言いますと、

 

 

例えば友人とゲームをしていて、

 

 

 

何回戦っても自分は負けてしまう。

 

 

友人はゲームが上手くてクリアするけど、

 

 

自分は敵にあたってゲームオーバーばかり。

 

 

 

イライラしてきたり、

 

泣いてしまう子供もいるでしょう。

 

 

 

縄跳びや鉄棒なども同じ現状が起きます。

 

 

 

しかしゲームに勝つことが出来たり、

 

 

縄跳びが出来る様になったり、

 

 

料理が成功したりすると当然子供は喜びます。

 

 

 

 

なぜ、成功すると喜び、

 

 

失敗するとそれを認めたくなくて

 

 

『もう一回!』や『さっきは油断してた』などの

 

 

言い訳になるのでしょうか。

 

 

 

 

人が何かを始めて、それが成功したとき。

 

 

これは言い換えれば”成長”した時だと言えるのです。

 

 

 

 

自分自身が成長出来た。

 

 

クリア出来なかったゲームをクリア出来るようになった。

 

 

飛べなかった縄跳びが出来るようになった。

 

 

 

最初は見栄えも味もダメだった料理を上手く作れた。

 

 

 

 

 

こうした状態を成長したと認識します。

 

 

 

そして成長したと認識すれば、

 

 

 

人は自分に対して自信を持つ事が出来ます。

 

 

 

ここが最大に重要なポイントです。

 

 

 

 

会話も同じで、

 

 

自分の気持ちや価値観を相手に話し、

 

 

それを認めてもらえたら、

 

 

自分の気持ちや価値観は

 

 

間違っていなかったんだと認識出来ます。

 

 

 

 

つまり会話は気持ちや価値観の答え合わせとも言えます。

 

 

 

自分の気持ちや価値観が

 

 

間違っていないことに気が付けば

 

 

自分の自信に繋がります。

 

 

 

 

ここです!

 

 

 

 

人が他人にされて最大に嫌がる行為があります。

 

 

 

1つ目は体温を奪われること。

 

 

これは身体的に生きていけないから理由は明白です。

 

 

 

 

 

もう1つは”自信を奪われること”です。

 

 

 

 

自信を奪われた人は、

 

 

これもまた生きていけません。

 

 

 

呼吸をして実際には亡くなっている訳ではありませんが、

 

 

 

 

自信を奪われた人は気力を失います。

 

 

同時にその解決方法を

 

 

見出すことも出来なくなります。

 

 

だって自分の考えにも自信を無くしているからです。

 

 

 

 

ですから自分の気持ちや価値観に

 

 

反対意見や違った価値観が出れば、

 

 

自信を無くしてしまうことに直結しますので、

 

 

必死にそれを止めようとします。

 

 

 

会話をする真の目的とは、

 

自分に自信をつけるため!

 

 

 

これが真の目的であるということです。

 

 

 

5節へ続く…