「飯能市の太陽光発電事業を考える会」が、市議会に提出した陳情書 | 飯能市およびその周辺における放射能、自然エネルギーに関する情報集 ついでにこどもの健康に役立ちそうな情報も掲載!

飯能市およびその周辺における放射能、自然エネルギーに関する情報集 ついでにこどもの健康に役立ちそうな情報も掲載!

飯能市、及びその周辺における、放射能、自然エネルギーの情報、勉強会などについてのページです。飯能市で子ども達がスクスクと、健康に育つ事を祈りつつ。

飯能市市議会議員の皆様へ



日頃より、飯能市民のためにご尽力下さり、心より感謝申し上げます。私たちは、先
日、八月二十一日付の文化新聞で、飯能市が大規模太陽光発電を来年十月に稼動し、
売電しようとしていることを初めて知り、市議会へ陳情書を提出しました。

東日本大震災での東京電力福島第一原子力発電所の事故による、放射性物質の拡散
に、電気利用者の私たちは、今こそエコでクリーンな自然エネルギーの選択をと考え
てきました。が、しかし、原発の代替として、自然エネルギーの代表格の太陽光発電
を知れば知るほど問題点も見えてきました。太陽光発電の要である“ソーラーパネ
ル”は、“自然で地球に優しい”と言われているのとは程遠く、たくさんの資源と化
石燃料、そして大量の電力を使用しないと製造できない高度な工業製品です。中には
体内に入るととても厄介な猛毒の鉛、ヒ素、カドニウムなどの重金属が使用されてい
る物もあり、採掘の段階で放射性物質が出て、周辺の人々が被曝し、健康被害に苦し
んでいる希少土類の、レアアースも使われています。経年劣化による環境汚染はもと
より、現時点でこの有害物質を含んでいるパネルの再資源化は確立できておらず、国
はきちんとした指針を示すことが出来ないまま、一般廃棄物としています。

自分の出したごみがどこへ行き、どう処分されるかは大切な問題だと考えています。

未だに処分方法が決まっていない大量のソーラーパネルが使用済みとなる時、市は、
何処でどう処理されるのかをきちんと説明できるのでしょうか。次の世代に大量の有
害ごみを残すことになるのではと、とても心が痛みます。また、太陽光発電ではソー
ラーパネルに付着する草や葉、鳥の糞、そして塵や埃も発電効率を妨げます。効率的
な運用のために使われる除草剤や洗浄剤などの化学薬品は環境に対する大きな負荷と
なります。

その上、二十年という長期リース契約の間には、社会情勢の変化などによる売電価格
の変動やリース会社の経営不振など不確定要素が多く、私たちは企業が責任を取らず
に税金が投入されるという事態をたいへん危惧しています。

今回の太陽光発電事業計画では、三十七億円で購入した飯能市民の土地の用途変更
と、多額の税金を投入することについて、市民への説明がほとんどされていません。
このまま、この計画が進行していくことに、私たちは大きな不安と疑問を感じていま
す。性急な結論を出さずに、多くの時間とたくさんの議論が必要だと考えます。

是非読んで頂きたい資料を用意しました。議会前のお時間厳しいところかと思います
が、ご検討いただきますようお願いいたします。





二千十四年 八月二十六日

飯能市の太陽光発電事業を考える会  長谷川順子




※一緒に提出された資料が手に入れば、またアップしたいと思います!