駅舎探索 四国 1日目 | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

GWもようやく終わり、旅のシーズンになりました。今回は軽く四国を巡って来ます。四国の駅舎探索は何度か行っていますが、どの程度の駅舎を訪問するかと言うラインが、昨今下がって来ています。と言うのは、この程度の駅舎なら建て替えして、消えるまではかなり時間があるだろうと思っていた所が、何箇所か最近取り壊されて、小さなBOXタイプになったり、待合室すらない所もあります。これはいかんと今回そんなに古くはないが、四国にはたくさんあるタイプの駅舎を重点的に回って来ました。

5月14日に出発して、2泊3日のショートトリップです。それでも四国全県巡り最遠は北宇和島駅でした。

 

先ずは瀬戸大橋を渡り、最初に訪れたのは旧小松島駅のレールパークです。C12280と多分12系客車がホームに保存されています。保存状態は良くありません。アスベストが使われているので近寄らないようにと、注意が書かれていました。近く処分されるかもしれないですね。小松島線は牟岐線の中田駅から分岐した支線です。小松島まで1.9㎞の当時日本一短い路線でした。その先に小松島港まで200mほど路線が延びており、フェリーで和歌山とを結んでいました。チクワを構内売りしており名物でした。旨かったですよ。

 

駅舎訪問の始まりです。本日は徳島本線を中心に攻め上がります。最初は石井駅です。ここはレベルを下げる前から、訪れておくべき木造駅舎でした。跨線橋もいい味出しています。丁度普通列車を185系剣山が抜かしていきました。185系も余命僅かだと思われます。徳島本線には本来特急の設定はなく、急行よしのかわが走っていました。キハ58での運用でしたね。高松へ行かない急行でした。

 

次は鴨島です。何とコンビニが入居しています。最近理容店やタクシー会社などが入居するケースがあります。コンビニは珍しいと思いますが、郵便局やCOOPと同居しているケースもあります。駅舎の管理を委託して、両者勝算ありなんでしょう。

 

西麻植駅です。日差しが強くなってきました。本日は25℃を超えて夏日です。ホーム反対側の木陰が涼しそうです。

 

阿波川島駅です。丁度列車がやって来ました。乗り降りする人は結構います。北海道や芸備線の様に人跡稀と言う事ではないようです。

 

阿波山川駅です。ホームには木瓜ですかね?少し季節がズレているようですが、遅咲きなのか?

妻入りの駅舎は珍しいですが、この辺りでは牟岐線にも確かありましたね。

 

川田駅です。正面の妙な鉄骨が雰囲気を壊しています。JR四国には割とこの武骨な鉄骨構えの駅がありますね。ホームの待合の屋根は秀逸なんですが、、、

 

小島駅です。「おしま」と読みます。微妙に難読です。私のカーナビはひらがな検索なので、読みが正確でないと表示されないんです。漢字入力なら読み関係ないんですが、、、

 

阿波加茂です。大分内陸に入って来ました。この辺りでは、古い町並みが残っている地域もあります。特に脇町のうだつの残る家並みは見ごたえあります。

 

 

佃駅です。徳島本線と土讃本線が合流する駅になります。しかし駅舎は小さくて簡易なタイプです。

 

土讃本線に入りました。塩入駅です。こんな感じの駅舎が非常に多いですね。そんなに古くはないですが、それでも近代化しているとは言い難い似たような感じの駅でしたが、現在建て替え工事の真っ最中でした。

 

塩入駅から反転して南下し始めました。お馴染み坪尻駅俯瞰です。徒歩でしか訪問できない秘境度の高い駅として、全国に名を馳せています。国道わきから下り25分位かかります。道は完全に登山道で徒歩でしか入れません。昔は集落があったようですが、今では廃屋が1軒朽ち果てているだけです。駅前ロータリの警告は、駐車禁止ではなく、マムシに注意!です。

この俯瞰台は、多分地元の方々の好意で、畳2畳ほどのお立ち台がコンクリートで造成されています。車も5.6台置けます。ここから見て写真撮ってね。他の場所に入らないでね。と言う事なのだと思われます。光線状態は午前中が良好です。逆光の中アンパンマンが駆け抜けていきました。

 

さらに南下していきます。三縄駅です。板張りの駅ですが、ちょっと手が入っています。ホーム側の屋根が結構いぶし銀に光っています。

 

繁藤駅です。この駅は国道沿いにあり、駐車スペースが僅かしかありません。一度宿にした(新改駅が道路崩落で辿り着けなかったため)事がありますが、夜トラックの通過音がかなりうるさかった記憶があります。

 

 

本日の宿は当然のごとく新改駅です。新緑の心地よい駅です。周囲500mに人家はありません。現在1日上下6本の列車が停車します。これは当駅がスイッチバックになっているため、交換や追い越しは出来るのですが、停車できるのは1本しかないため、普通列車でも通過する事があるから、上下のバランスも悪くなっています。ベンチにはカメムシの死骸が転がっていました。今年もカメムシ大発生中だそうです。あの匂いが無ければそこまで、気にならないのですが、農家の方は匂いどころではなく、農作物被害が大変だそうです。

 

 

ホームに出てみました。以前よりさらに本数が減ったので、今が伸び盛りの雑草が、レールを覆い隠さんばかりです。

 

18時頃食事の支度をしていると、車の音が聞こえてきました。高知の大学生が2人やって来ました。無人駅を何箇所か廻っているそうです。卒論のテーマが無人駅の駅舎の有効活用だそうです。でもそれ今皆が考えて試行錯誤しているから、中々新規のアイデアは難しいと思いましたが、まあ余計なお節介をする事も無いと黙っていました。全国の活用案件などを少し話してあげましたが、どれも知らないようでした。

せっかくだから18:43列車到着を見ていったら?と提案したら眺めていました。その内の一人は、ホームの端まで走って行き出発を見送って来たようです。

一番下の一枚はその後の19:13発の土佐山田行です。夏至近いとはいえ、こんな山中でこの時間に走行写真が撮れるのは、デジカメの進化の賜物です。これが本日の最終列車になります。

このあとは食事を再開して、静かな夜は暮れていきました。