留萌本線 残存部分 | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

留萌本線は、最早本線と呼べませんが、かつては本線よりも長い羽幌線を従え、炭鉱鉄道も2路線接続しており、石炭輸送には、羽幌線に入線できるように軸重を増やした、D51改造のD61が全国で唯一活躍していました。ただ軸重の軽いD61は留萌本線では空転が多くて、峠道で立ち往生が良くおこったため、D51が主力でした。1987年羽幌線が廃線になり、2016年に増毛―留萌、2023年に留萌ー石狩沼田が廃線になり、現在に至っています。今では深川―石狩沼田14.4㎞しかないミニ路線になってしまいました。路線の殆どを廃止された日高本線でも、鵡川までは30.5kmですから、その半分もありません。更に2年半後の2026年3月には全線廃止になる事が、既に決まっています。根室本線の富良野ー新得と同時に今夏行っておきたい所です。見ておくべき駅舎もあり中々楽しめます。

先ずは北一已駅です。「きたいちやん」と読みます。昔はアイヌ語音通りにやが小さくなっていました。「きたいちゃん」でした。それでも言いにくいので、当時個人的には「きたいっちゃん」と勝手に発音していました。

深川から近いために、2㎞以内にコンビニがあります。国道から駅の方へ入るのは、完全に農道で「大丈夫かな?」と思うほどです。駅前は未舗装どころかぬかるみに近いです。

北一已駅で駅ネした時、深川行きを撮影しました。駅舎で一人で酒を飲んでる時、踏切の音が聞こえて、列車のライトが近づいてくる時は、至福の時ですね。ドパミンが溢れてくるようです。

 

 

秩父別駅です。比較的大きな木造駅舎が残っています。秩父別と言う集落の中にあります。これもアイヌ語由来の地名です。有人駅時代の入場券が、旅館の仲居さんに人気が出ました。「チップは別」と言う事です。

 

 

 

 

北秩父別駅です。仮乗降場形式です。一両分のホームしかない、一番簡易な形式の駅です。ホームに付属している、何とも頼りない木造の待合が、実に雰囲気を盛り上げています。怪しすぎて中に入る時の一歩目は、そろりと入ってしまいます。実際耐震の関係もあるのでしょうが、現在閉鎖されており、中に入る事は出来なくなっています。この待合はJRの所属ではなく、誰のものでもないようで、地元有志が協力して設置たものではないかとされています。

列車を置くと、如何にも北海道のローカル線の一コマに見えます。交差している道路の踏切から付近に広場があり、安全に引きのある撮影ができます。

 

 

 

現在の終着駅である、石狩沼田駅です。かつては札沼線の終着駅でもありました。交換設備は既に撤去されて、棒線駅になっています。終着駅化前の留萌本線は、峠下駅でしか交換できず、石狩沼田駅ではシステム上折り返しできなくなっていたと思います。終着駅になる事によって、その辺りのシステム変更工事も有ったのではないかと思っています。

 

北海道の非電化路線は、南千歳ー帯広以外は何処が廃線になってもおかしくない程の赤字線です。まあJR北海道に黒字線は無いですが、、、非電化線は、いつ何時、廃線であっさり消えてしまうかもしれません。記録はお早めに。。。