還暦夫婦九州に行く 3日目 | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

3日目は熊本市内中心に観光します。熊本は5年間住んでいた町なので、再訪したい所が多数あり、市内に連泊する事にしています。

 

本日最初に訪れたのは熊本城です。先の震災の影響は至る所に残っていました。崩れたままの城壁がいくつもありました。

 

宇土櫓です。ここも一部被害を受けていますが、修復はまだできていません。

 

本丸天守閣だけは何が何でもと言う事で、修復は完成して綺麗な姿をしています。石垣も一つ一つ手作業で元の位置に石を戻したそうです。中はダンパーが設置され、再び前回と同等の地震が襲ってきても耐えられるそうです。

 

本丸最上段の当時の1/3位の模型がありました。映画などでは、城内の広間は板間である事が多いのですが、熊本城は畳敷きであったとの記載がありました。

明治9年撮影の、熊本城江戸期の頃です。今より木材中心の城ですね。翌年の明治10年の西南の役により、天守は焼失しました。

 

現在の最上階は展望台になっています。上から見ても工事中の物が至る所にありました。下に見えているのは宇土櫓です。正面の一番高い山は金峰山です。熊本のTV局すべてがアンテナを設置しています。

 

帰りは地上ではなく、回廊が設置されていました。まだこの辺りは改修が済んでいないので、上空を通過します。上は数寄屋丸と言うようですが、大きく崩れています。

熊本城を後にして芭蕉苑に向かいました。ここは観光客が訪れる事は無い、市民向けの水場です。旧藩主細川氏の庭園です。県立図書館の裏手にありますが、観光関係の案内には載っていません。子供が小さい時に、よく夏場に水遊びにやって来ました。ここは阿蘇の伏流水が湧きだす湧水池になっており、夏でも冷たい地下水が滾々と湧き出し、江津湖に流れ込みます。

 

こんな感じで浅くて安全に子供たちが、じゃぶじゃぶすることができます。大人は木陰で涼んで気持ちが良いんです。足元から水が湧きだし、ブクブクと泡が出ます。

家内がそそくさと靴下を脱ぎだし、水の中に入って行きました。子供に戻ってしまいました。

このように芭蕉の木がたくさん植えられている事から芭蕉苑と言われています。

芭蕉苑の後は金峰山に登りました。本当は峠の茶屋のだご汁が食べたかったのですが、本日定休日でした。ここのだご汁は、だご汁多しと言えど、一押しだったのですが残念です。熊本市内が一望できます。遠くは阿蘇まで見る事ができます。これだけいいロケーションなんですから、手前の電線は何とか工夫してもらいたい所ですね。

アップにしてみました。お城が見えます。先程はあちらからこの金峰山を望みました。手前にあるのは藤崎台球場です。年に一度プロ野球が開催されます。

東屋にヤマガラがやって来ました。ほんの2m位の距離に留まりました。日陰で少し暗いですが、こんなに近くで見るの珍しいです。

金峰山神社です。最近立て直したのか、新築です。

西側を望みます。海の向こうに見えるのは、島原半島の雲仙普賢岳です。熊本市はこの金峰山のおかげで、TVアンテナや、展望など良い事もあるのですが、海に近いのに、この山のお陰で市内は盆地気候になって、夏は暑くて冬は寒いんです。雨も大粒です。夕立などの降り始めに、地面に雨の跡が付きますが、10円玉位の雨粒の跡が付きます。

 

 

金峰山から河内の方面へ降りていき、雲巖禅寺へやって来ました。ここには五百羅漢と宮本武蔵が記したとされる、五輪の書の執筆現場、霊巖洞があります。五百羅漢は苔むした山の斜面に設置されていますが、長年の風雪により、首や手が欠けたものが多数見受けられました。

 

 

 

 

 

霊巖洞です。急な階段を上った先にある洞窟です。1200年の歴史があるそうです。一番下の写真では、壁に霊 巖 洞と中段少し上に右から彫られています。少し目を凝らしていると見えてきます。巖が真ん中で一番見やすい位置にあります。そこから左右に目を移動してみてください。夜空の星を探すように。

帰り道に見かけた変わった植物です。いきなり1枚の葉っぱだけが生えてきています。一ッ葉と言うそうです。分かりやすく言えばピクミンが集合している感じです。歩き回りませんが、、、これで大人だそうです。

 

本日はここまでで、夕刻温泉ランドに寄って、昨日と同じ水前寺のホテルに連泊しました。