旧大塔村集落探索Vol3 | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

先程の国道交差点に戻り今度は反対の左折しr235篠原方面へ進みます。
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国道分岐から一旦十津川村に入りました。右手に十津川村最北の天空集落沼田原分岐の橋を横目に見ながら3.9㎞再び大塔に戻り最初の集落中井傍示(なかいほうじ)集落です。左手に分岐あり中峯方面かもしれません。左へ先に入ってみます。
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300mで個人宅前で行き止まりました。意外に奥が浅かったです。これでは中井傍示集落内としか言えません中峯集落へはどう行けばよいのでしょうか?
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分岐に戻って来ました。右手に下りの分岐が見えています。先に進むことにしました。
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見えていた下りは小学校への降り道でした。旧永盛小学校です。1975年廃校とあります。中井傍示と言う集落名も珍しいのですが、何故そこにある小学校が永盛小学校だったのか?調べてみましたが、何もわかりませんでした。本日は夏の日差しが痛い位で、当地でも25度を超えています。大阪は35度でしょうが、、、
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例によって不審者さながら中をのぞきます。朝と異なり戸締り頑丈なので、全てガラス越しになります。下の写真などは後ろの木々が映り込んでしまいました。床さえ張り替えれば安全に活用できるように思われます。
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中井傍示からさらに奥へ4.3㎞国道分岐から8.2㎞。惣谷集落です。ここにも小学校があったとの記録があります。下の川方面と山方面二本の道が延びています。まず川方面へ入り込みます。
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分岐直ぐには民家が数軒ありましたが、道はなおも下り川に近くなって橋を渡り登りに切り替わったと思って1.3㎞突然道は終わりました。災害で崩落した感じではありません。完全に杉林となっています。回転余地も全くありません。歩道が林の中に伸びている風もありません。何故ここまで?どうしてここで?と言う疑問が残りました。そして焦眉の急は車の回転です。延々戻る事になりました。大きな落石も倒木も正面から見えていれば何でもありませんが、バックだとどうしても見えにくい死角が増えます。かなり苦労しました。
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苦労して分岐まで戻り、さらに進みなんでも屋さんの前を越えたところで、山に登る道です。いきなりは無理ですので、一旦やり過ごしてUターンして登り始めます。
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登り始めて100m斜面に無理に台地を作った様な平地に小学校が左手に現れました。旧惣谷小学校です。1985年廃校とあります。例によって戸締りはしっかりされています。
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何時ものようにガラス越しにのぞいています。廃校して今年で30年ですが、それ程劣化は見られず、廊下などは子供たちが向こうから走って来そうです。静かに右側を歩くよう書かれていますが、それを守れないのが男の子ですからね。
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校舎の下の方に校庭がありました。何と幼稚園のプールみたいのもありました。しかしどうも1985年の木造校舎には似合いません。色褪せも少なく後付けの代物かと思われます。ブランコはきちんと錆びてキーキーと甲高い音を立てる当時のものと思われます。
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山への道は小学校を過ぎてもどんどん登り、所々民家もありながら、ここまで登って来ました。天空集落と言って良いでしょう。
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結局分岐から600mも登って頂上に達しました。民家に行き当たりました。洗濯物が揺れており現住確定です。まあこんな高い所までよく家を建てたものだと感心しました。
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惣谷集落から3.5㎞国道分岐から12.0㎞。交差点です。左は殿野集落を経て、支所のある辻堂へ抜けれます。右は二本に分かれており、左は篠原集落右は並行したバイパス林道で、七面山登山口へ至ります。集落経由の道も再び林道と合流します。
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左の道で集落内を目指します。800mで集落内に入ります。最奥の集落なんですが、割に大きな集落です。但し道は狭く何時ものように人の気配がありません。しかし停めてある車は、新しく結構人は住んでいると思われます。この暑さでバテているのかもしれません。
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ここにも旧篠原小学校がありました。1985年惣谷小学校と同時に廃校となり国道出口の辻堂小学校へと統合されました。集落内から見ると小学校は全く引きがなく撮影しづらかったので、バイパスの林道から撮ったものです。ですから掲載写真に時間的順序は少し入れ替わります。
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集落内からは本当に引きがなくて、特に入り口は逆光になり撮りにくかったです。
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校舎内もほとんどがすりガラスで、中が見えにくくなっていました。しかもガラスが内側から汚れており、僅かに見える日の当たる側からのぞくと、さらに見えにくくなってしまいました。
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集落を抜けて林道との合流は橋を渡る事になります。狭くて頼りない橋でした。
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左折していきなりこれです。しかしこの止め方はできれば行かないでねと言う希望がふんだんに盛り込まれています。もう少し行ってみましょう。滝があるはずです。
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1.0㎞進むと滝が見えてきました。篠原の滝です。清流に落ちる涼しげな滝でした。
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さらに500m二度目の通行止めです。これは先程よりは本気度が上がっています。バリケードを移動させないと進むことはできません。しかしこれもその気になれば、人力で十分移動できますので、さらに行く事はできるでしょう。しかし二回も止められたのでもう勘弁してやる事にしました。実は今日は夜仕事が入っており、そんなに遅くまで遊んでいられない事情もありました。
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戻り始めました。先程の集落手前の分岐を殿野方面経由に道を取りました。分岐してすぐ滝がありました。宮の滝と言うようです。中々の落差ですが本日のような天気では、全容を捉えようと引くと暗部の滝は黒くつぶれて何もわからなくなります。仕方がないので、何段かの滝の最下段をバックに滝銘板にピンを置いてみました。日向は極力減らしましたが、それでも飛んでしまっていますね。
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4.4㎞登ると高野辻のビューポイントに至ります。ここはそれだけではなくヘリポートも備えており、災害時道路寸断にも対応できるようになっています。本日は大変良い天気ですので、このように順光の遠景写真はもうばっちりです。山の端まできれいに見えています。霞が一切ありません。正面が大峰山系で、奥馳道が通じており、修験者が行きかった世界遺産です。
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高野辻から5.3㎞篠原分岐から9.7㎞殿野集落分岐です。右手奥に入って行きます。
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殿野集落はかなり大きくて分岐が多数あります。集落の上を取りあえず目指しているのですが、こちらかと思って入ると個人宅専用だったりして、何度も引き返しました。戸数はかなり多いですが、人の気配はそんなに多くありません。
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7月も終わりかけですが、紫陽花が旬の色を出してくれています。さすがに日陰でしたが、、、
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もうここが最上部と思った民家は現住でした。おばあちゃんが、話し相手をしてくれました。ここまで下の分岐から700mありました。
おばあちゃんの話を要約すると、
戸数は60戸位だが、常時人が住んでいるのは6世帯だけだそうです。月に一度子供が街で買い物して車で持ってきてくれるそうです。それ以外の用事は、役所に電話して、福祉タクシーのような物を呼ぶそうです。昔は歩いて街に出て行ったけれども今ではほとんど出て行く事はなくなったそうです。冬は1週間位雪や凍結で、全く孤立することもあるそうです。除雪車は入ってこないそうです。
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おばあちゃんに教えてもらいました。人はもう住んでいないけども最高地点はこちらだそうです。最近出て行ったそうです。生活感が残っています。
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殿野集落分岐から1.0㎞篠原分岐から、10.7㎞辻堂支所まで戻って来ました。合併してから建て替えたようです。これで大塔村探索終了です。次回は西吉野村を予定しています。
かなり急いで戻りました。