やっぱりアイツはよさそうだな・・・・でもまだ不十分だ まだ足りない もう少し 何か持ってるやつじゃないと・・・・




朱莉は自分の右隣の席をみて、机に伏せて眠っているのを確認して前の席の愛璃花に

朱莉「ちょっとあんた!何してるの?!」

愛璃花「あーん? 何よ いいじゃない あいつみてくれだけよw」

朱莉「みてくれだけ?!私がみるかぎり偽者の筋肉にはみえないわよ!」

愛璃花「あんたとはみるところが違うのよw」

朱莉「悪いけど、私格闘技やってるからそーいうの分かるのよ」

愛璃花「はいはいわかったからもういいでしょ?」

朱莉「はぁー?!私はあんたを・・・・」

と朱莉が言い切る前に愛璃花が前を向きなおした直後教室の扉が開いた


江木「はーーーーい!静かに!静かに!」

そういって入ってきた江木の後ろには鈴がついてきていた。


誰? 転校生? 女の子じゃんw 綺麗ー! 何かお嬢様って感じがする!


そんな声々が聞こえるなか

江木「静かにしろって!もう気づいてるかもしれんが転校生・・・・ではなく昨日の入学式には家庭の事情で出れなくてな。まあ今日からってことだな! とりあえず軽くでいいから自己紹介してくれ」

そう鈴にふる


鈴「・・・・・」


江木「・・・・・どいつもこいつも・・・・名前ぐらい言えないのか?!」

鈴「住友鈴だ」

江木「本当に名前だけかよ・・・・何か他にもあるだろ?」

鈴「私はお父様の命によりこの学校に入学した、友達を作れとな。」


お父様?! 何だそれw 本当にお嬢様なんじゃない?w お嬢様はお友達もいらっしゃらないんですかねー?w


江木「あーうるさいうるさい!その通りだ!住友はお前らとは違う環境で育ってる!自分で言わないから俺が代わりに説明するけど。住友はお前らもしってる世界的大企業の住友グループの1人娘なんだよ、それで今までは家で教育を受けてきたが、親の教育の方針であえてこの学校のような普通の学校で学ばせたかったらしい。」

鈴「・・・・・席はどこだ?」

江木「あー、ん、あそこだ一番後ろの空いてる席だ。」

鈴は龍也と穂乃花の間の席に向かう途中龍也と穂乃花をみた。

龍也は窓の外を眺めているままだった。

穂乃花とは目が合った。

穂乃花「あっ・・・・よろしく」

精一杯笑って答えてみせた穂乃花であったが鈴は何も答えず黙って席についた。


くだらない・・・・・面白そうな奴が誰もいないな・・・・・アイツがまだマシか?その近くのアイツらも良さそうだな・・・・



「お前ら全員席つけーーーー!」

そう叫ぶのは1年1組担任の江木柾樹である。


江木「おーし、今日から本格的に高校生活が始まる!高校生活の3年間は長い人生の中で一番濃い3年間になるはずだ!だから皆悔いのないように過ごせよ!わかったか?!」

そう熱く語る江木への返事はまったくなかった。

江木(ったく・・・最近の子供はまったく元気がないな・・・)

そういう江木と龍也たちとは1回りほどしか離れていない

江木「んじゃあ、早速だが出席確認を行う!」


順々に呼ばれていく生徒達の名前


江木「・・・・小笹龍也!」

龍也は頬づえを付きながら窓の外をみていた

江木「小笹龍也!居ないのか?!今日は全員居るはずだ!席も余ってない!」

そう言いながら江木は座席表を確認した。

江木「小笹!返事をしろ!聞こえてるだろ!?」

龍也の方を向き、そう怒鳴る


・・・・・


江木「あ゛ーーーーーー」

苛立った江木だったが、何かを思い出し龍也を無視して出席確認を再開した


江木「・・・・・中井隼人!」


・・・・・


またしても教室が静まり返った


江木「めんどくせー・・・・・んー・・・・あいつか!」

席を確認し、江木は隼人に詰め寄った

江木「中井隼人!」

隼人「・・・・・」

江木「中井隼人!」

隼人「・・・・・」

江木「中井隼人!」

隼人「・・・・ちっ!」

江木「中井隼人!」

隼人「うるせーんだよ」

江木「中井隼人!」

隼人「あ゛っ?!」

江木「返事は はい でいいぞ」

余裕の笑みで答える江木

隼人「何笑ってんだよ!てめー!」

そう怒りながら背もたれから身体を起こし江木をにらめつける


ぷっ!


そう吹き出した声が聞こえた先を隼人は睨んだ

その先は左斜め前の席の愛璃花である。

愛璃花「何?さっさと返事しないさよw」

一瞬隼人が愛璃花を睨んだので後ろの席の朱莉が警戒したが、隼人はすぐに目をそらし席にもたれかかった。

江木「中井隼人!」

隼人「・・・・・はい」



江木「あーようやく終わったか!それでお前らにさっそく新しい友達だ!ちょっと待ってろ!」

そう言い江木は教室を出た。



「あーだるい!だるい!だるい!!」

そう叫ぶのは一段と派手な髪色で髪型をしているいかにもギャルっぽい女の子であった。

彼女の名前は前島愛璃花である。

「うるさい!静かにしなさいよ!」

そう返す姿はとてもスタイルが良く顔も美人で見た目に非のうちどころがない完璧なものであった。

長い黒髪を1つ結んでいる彼女の名前は橋本朱莉である。


朱莉「朝からうるさいわね~・・・、ん?どうかしたの?」

朱莉が見つめる先は美しい長い黒髪を持った女の子であった。

胸だけは朱莉にも負けてない彼女の名前は沼波穂乃花である。


穂乃花「・・・・・・・」

朱莉「ちょっと!穂乃花!聞いてるの?!・・・・・んっ?あれは・・・・大丈夫よ!あんたは私が守ってあげるから! 確かにあんな変な奴と同じクラスになって怖いかもしれないけど、大丈夫よ!私がいるから。今までもそうだったじゃない!」

朱莉は穂乃花が龍也を見ているのを確認してそういった。

愛璃花「違うでしょ」

携帯をいじりながらそうつぶやいた声は2人には聞こえなかった。

穂乃花「うん・・・・そうだね・・・・ごめんね朱莉、ありがとう」




生徒たちが校舎に入りきった頃、一台の黒いリムジンが校門の前に止まった。

20代半ばぐらいの黒い執事用の服を身に纏った男性がドアを開けた。

車から出てきたのは、身体が細めの女の子であった。

短めの髪の彼女の名前は住友鈴、この物語のメインヒロインである。