こんにちは!なつこです!
春分の日をすぎ、春めいてきた・・・と言いたいところですが。
気温が上がり雪が溶けたと思ったら、また雪が降り積もるの繰り返しで、なかなか春は遠い札幌です。
それでも日中の気温は上がり、あたたかな日差しが降り注ぐと春がもうすぐそこまできていることを感じさせます。
先日、札幌の東1丁目劇場施設(以前の札幌劇団四季劇場)で開催中の
「大和和紀・山岸涼子 札幌同期二人展」を見に行ってきました。
大和和紀先生は小学校時代、歳の離れたお姉さんがいる友だちから「はいからさんが通る」を借りて読み
山岸涼子先生は数年前、ジャンヌダルクを描いた「レベレーション(啓示)」ほか、いくつかの短編・エッセイ漫画を読んだことがあるくらい。
正直、両先生ともそこまでがっつりファンというわけではなかったのですが
お二人の精密な画力にただただ圧倒、線描の美しさ色彩の艶やかさにうっとり。すっかりファンになってしまいました。
お二人ともトーンの使用もごく少なめ、ペン(丸ペン?)での繊細な表現が多彩だったのも印象的でした。
特に、山岸先生の「日出処の天子」の点描(細かい点を用いた表現)を駆使した心象風景の描き方はため息ものでした。
厩戸皇子の湧き立つような色気にグッときました。
山岸先生のエッセイ漫画。
高校時代、雪まつりの催事で手塚治虫先生が来札!
思い切って大和先生と二人で原稿を見せに行くお話です。
見ていてわたしもドキドキハラハラ・・・
今となっては本当に貴重な、宝物のような体験だろうなあ。
こちらは大和先生の小学校時代のお話。
大通公園のすぐ近くに住み、大通小学校に通っていた頃のお話。
8年前に亡くなったわが父は、お二人と同学年。
隣の小学校に通っていました。大通公園も徒歩圏。
団塊の世代で、子どもが溢れかえるような時代だったはずですが、もしかしたら、公園などでですれ違っていたかも?
(ついでに山岸先生とは中学が一緒だったみたい。こちらも校内ですれ違っていたかも!)
大和先生の子ども時代〜昭和30年代前後、子どもたちがどんな遊びをしていたか。
当時の大通公園や札幌の様子も窺い知れて。
大和先生の思い出とともに、わたしの父や叔父叔母、祖父母の暮らしも垣間見えるようであたたかい気持ちになりました。
カラー原画。美しく、艶やかな水彩の筆致にただただため息。
人間の手でここまで描き、表現できるとは・・・
今のデジタルやAIとはまた異なる世界です。
お二人が描く線には生命が宿っている。
デジタルの良さも当然あると思いますが、
この生原稿は昭和の時代、ここまで描き表現した人たちがいたというとても貴重な資料でもあります。
まさに美術館所蔵レベル。
世界に誇れるものだと思いました。
展覧会前のお楽しみ。施設近くの人気店の塩ラーメン♪
もちろんきくらげ増し!
わたし自身、2月に叔母の施設入所で、お世話もちょっとひと段落。
頑張ったご褒美というわけではないけど、この春は何か新しいことを始めたいな・・・と思いはじめています。
自分のための、自分がすごく好きな何かを。
色々思い巡らせてみて・・・
わたしの場合、手で何かものを生み出すこと。
絵を描くことや字や文章を書くこと、ちょこちょこものを作ること。
この手を使って。
アナログな手法で。
世の中はAIやデジタルが主流なので、明らかに時代遅れかも(苦笑)
でも、人の手を動かすことでしか生み出せないことってあるはず、と常々思っているのです。
そんなわけで、今回、お二人の手から生み出された珠玉の作品群を見て、ものすご〜く刺激をもらいました!
わたしの生み出すものをお二人と並べることはとてもじゃないけどできませんが。
自分の、この手だからこそ生み出せるもの。
この手だからこそ。
それを大事にしながら前を向いて春を迎えたいです。
皆さんも素敵な春を!
萩尾望都先生からお二人にお花が届いておりました。
こちらも本当に美しい・・・
展覧会は3月24日まで開催だそうです。
ぜひぜひ見に行ってみてください〜〜〜
近況です
以前運営していたサイトでポツポツ書いていたお菓子やものづくりなどのコラムをnoteで再開しております。
同時に、読書日記もはじめています。
今回のブログに書いたとおり、これからアナログな表現も楽しみたいので、このブログもnoteも今後どれくらいの頻度で更新するかわかりませんが
もしお時間あったら覗いてみてください♪
(少し前からですが、アメブロ左側のバナーも一部新調しました。そこをクリックしてもnoteの記事を見れます)
noteでは本名から、こけももというアカウント名に変更予定です。
(※突然変えると誰だかわからなくなるので、しばらくは本名も併記)
春分がすぎ。新しい風が吹いていますね。
新しい風を吸い込んで、楽しみながら動いていきましょうね〜
いつもありがとうございます♪