1930年代、黒人差別が色濃く残るアラバマ州。おてんばなスカウトとお兄ちゃんのジェムは弁護士の父、アティカス・フィンチと三人で暮らしている。ある日、アティカスは白人女性への暴行罪で逮捕された黒人青年の弁護をすることになる。
この映画を最初に見たのはいつだったかな。そんなに昔じゃなかったのは覚える。そしてすっごく感動したのも。
昨日久しぶりにDVDで観た。
この映画の素晴らしいところは、娘スカウトの目線で語られていき、父アティカスの無実の黒人青年の弁護という出来事を通して子供の日常の出来事を描いているところ。
人種差別という重い問題がストーリーの中心だが、それに限らず近所の口うるさいおばあちゃんとのやりとり、謎の隣人、親戚の家に遊びに来ていて友達になった男の子など、子どもたちのノビノビとした生活が素直に描かれている。
人種差別はいけないことだと口で教えるのは簡単だが、アティカスは子どもたちに普段の生活態度からそれを教えている。お母さん不在のフィンチ一家で半分お母さん代わりになっているのが黒人のお手伝いさん。彼女は家の掃除や料理などを受け持ちながら、子どもたちのしつけもしている。そんな中で育ったせいか、子どもたちは黒人に対する偏見が無い。お父さんが弁護する裁判を見たいがために黒人にまじって2階に上がって見たりもする。
とても有名な作品なのでご存知の方も多いと思いますが、この作品でグレゴリー・ペックはアカデミー主演男優賞を受賞している。
グレゴリー・ペックは実生活でもアティカス・フィンチのような人だったようで、その頃まだ黒人と仲良くするスターは多くなかった中、彼は気軽に知り合いの黒人を家に招いたりして人種関係なく付き合いをしていたらしい。
どうでもいいけど、邦題の「アラバマ物語」はあんまり好きじゃないな。まあ原題をそのまま日本語訳するわけにもいかなかっただろうけど。昔の映画の邦題は気の利いたものが多いだけにちょっと残念。


