阿鼻叫喚 | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!
お正月休みのボケもぬぐいされないうちの三連休、1月はまだまだ遊び気分だなぁ。


金曜日は帰りにどこか気になる場所を訪れ、本を読んだり、なんか書いたり描いたりしています。一昨日は、渋谷は富ヶ谷の小路にある、オスロー生まれのスカンディナビアンカフェ フグレンにいってきました。コーヒーとスナック、夜はバーやクラブ(おねーちゃんがいるクラブじゃないよ)になる場所。







お客さんも外国人が多く、耳に入ってくる話は(英語のリスニング練習だ)、映画などのアーティストワークに投資する話や、今、一番住みたい国ってどこ?的な、この人達、何してるんだろう?なお客さんが多かったな。まぁ、そんなところにふらりと行って、本読んだと思ったらなんか書いたりしてる俺も謎っちゃあ謎。お客さんもエッジーな人々ですが、バリスタ?バーテンダーの若者もえんじのカーディガンにヴィンテージデニム、こざっぱりとオールドスクールスタイルを着こなす、とってもお洒落な男前さん達で、見たことない外国のモルトウィスキーにハーブいれたりして、面白そうなものを作ってるので、じろじろ見ちゃった。ここは心のブックマークして、また訪れよう。







昨日は、息子のバレーの試合の応援、いってきました。去年の年末に行ったときのことも書きましたが、ほんと、がんばれベアーズ(ふるっ)みたいに、試合になっとらんシーンが多々ありましたものの、ベアーズの親ですからね、そこらへんの期待値が低いため、サーブが入ると、わー!三回で返すと、わー!アタックなぞしようもんならぎゃーっ!!!でしたわ。


で、昨日はこの一帯の中学校が何校か集まる大会でした。最初の試合が8時過ぎとゆう、早い時間でしたので、息子の親友のお母様と、「応援、いく?どうせすぐ負けちゃうから、早く帰ってこれるよねー」なんて軽い気持ちで参りました。


とゆうのもね、息子の所属するバレー部、息子と仲良し組の小学校からのお友達グループと、他の小学校から来た仲良し組のグループの2つがメイン。その2つのグループ共に、「あんまり本格的ではないけど、適度に体を動かして和気藹々やりたいねー」なんて入部したのですよ。で、息子達の少し前は、今日決勝の春の高校バレーの全国に行ってる男子が所属して、かなり強かったらしいのですが、顧問が変わったのか、息子の前の年は緩い部活だったらしいです。それを聞いて、練習も毎日ないみたいだし、入ろうかーって。


そうしたら、新たに受け持った顧問の先生がたいへん熱血で、しかも、がんばれベアーズな子供たちをなんとか一人前の試合ができる選手に育てたい!と並々ならぬ熱意を持ってしまったらしく、入部したらどうも話が違う、とにかく早朝、放課後、休みの日も絶えず練習。真夏も真冬もどんな日も。で、根が真面目な、おっとりした子供たちですから、やっぱり言われたことはやるんですよね。だから、息子、入部した夏にはお腹が6つに割れました。でも、そもそも小学校から厳しい体育会系の練習の経験もなく、さらーっと習い事レベルでスイミングやサッカーのスポーツをしたくらい。そして、その情熱家の顧問の先生も、どうやら口が足りないのか、正直なのか、子供にストレート過ぎる発破をかけているらしく、子供たちは気持ちがついていけずに、嫌々練習にいく日もあって、先生はたくさん試合を組んでくれるのですが、なかなか、勝利に結び付かず。


で、息子は一応レギュラーにはなったのですが、昨年から今年の夏にかけて「応援、いきたい」って言っても「来なくていい」って冷たく突き放されてたのですよ。ちぇーつまんねーのって思っていたら、3年生が引退して自分達がメインとなったら、今度は積極的に応援にきてくれと。


まぁ、でも初めていった昨年末の試合では、ダチョウ倶楽部かのごとく、相手チームのサーブを「どうぞどうぞ」と譲り合ったりして、ボール取らずに点数取られたりしている、世間では「るーざー」でした。


で、その昨年末の試合の時に、子供たちと歩調があわない顧問の先生を呼び止めて、親友のお母様と一緒に、一時間強話して、僭越ながら進言させて頂いたのですね。



先生の熱意はわかりすぎるほどわかりました。でも、もう2年近く接してお分かりになると思いますが、小学校はあまりにも牧歌的で、闘争心を育むチャンスもなく、反面、仲間と何でもシェアしながらおっとりと育ってきた子供たちです。やはりここは、子供たち本人が「勝ちたい」と自発的に思わないと、先生の熱意は形にならないと思います。先生が「体格も運動神経も考える力も恵まれてるのに、勝とうと言う意志に欠けるのがもったいない」とおっしゃってくださっていることは、親としても嬉しい。一つ提案があるのは、先生の頭で描いている彼らへの期待や可能性、そしてどうなりたいかのタイムラインをきっちり彼らに伝わるように言ってあげてくれませんか?そして、やはり厳しさも必要だと思いますから、次の試合に勝たなかったら、引退しろ、くらいの思いきったことを言っても構わないと思います。



って。

そしたら、後から息子の話を聞いたら、意を汲んでくれたようで。


で、やる気になるのかなぁー?って見ていたんですよ。正直、私にしてみりゃ、息子がやる気になるなら協力しますし、嫌々するなら辞めても構わないと思っていましたから、特に叱咤激励もせず静観。したところ、クールなもんで、燃えてるんだか何だかちっともわからねー。ただ、応援いくやって言ったらそれには「ほんとー??やったーー!」って跳び跳ねたくらいで。



で、試合当日。集まったお母様たちと「きょうもきっとすぐ終わるから、応援は思い切りやっておこうね。ふっ」って。「私、洗濯物途中でほったらかしてきちゃったー」だの「昼御飯の準備もしてないわよー」だの言いながら見ていたのですね(応援は??)


あれ?


あれれ??


なんか、勝ってるじゃん?


ってか、これ、だいぶん点数上回ってねんか?


あれ?ちゃんと毎度アタックしてない??


わ、サーブでばかすか点数入れてない??


ま、間違ってないよね??あれ、うちの子達。。。だ。。。よね???




うっわーーーー!!うっそーー!!!

えーーーー????



もう、そっから、怒濤の母親の歓声につぐ歓声。息子達が頑張れば頑張るほど、お母さんたちの声が上がり、応援グッズを振り回す腕も回る。サーブうつたびに「そーれっ!」って黄色い声、出しちゃう。「ちょっとっ!今、○○くん、ブロックした、!ぎゃーーーっ」「ちょっとっ!うちの○○、アタック決まった!!」「一人時間差じゃん!!」ぎゃああああーーーー!!!と、阿鼻叫喚。ちょっとした地獄絵図が繰り広げられ、いや、もう地獄の鬼も裸足で逃げ出すようなチアオバサン。


とは言うものの、上位の2つの中学校は、小学校バレーやっていた頭を丸めてる強豪ですからね、いきなり一位になるようなミラクルはありませんが、とにかく、春の高校バレー見ているように、クイックやバックアタックまで飛び出し、「今日のあなた、何だか違うーん」とよがりたくなるような勇姿でした。最後は、ちゃんと一列に並んで親に向かって「ありがとうございました!!!」と挨拶。嬉しくて、バンザイしながらお尻振ってたら、息子も同じことしてたよ。


先生に会ったので「すごい!すごい!」と言ったら、とってーーーも嬉しそうに「これです、これなんです!今日が始まりなんです!!」って。



いやーもうほんと、エースアタッカーの息子、めーちゃーくーちゃーかっこよかったーーー。



で、試合終わったの4時。昼御飯はおろか晩御飯まで危うい、洗濯物は確実にやり直しですが、応援に全てを出しきりボロボロになったお母さんたちは、キラキラしながら帰ったのでした。



あのね、欲目かもしれませんが、息子達、なかなか可愛らしい男前揃いなんですよ。でもね、なんでか、女子にモテないらしい。その理由、何となくわかる。こうちょっと、どこか、かっこいいーーー!!!と言い切るには戸惑う要素があるんですよね。サーブする前にお母さんが「ガンバレー!」って言ったら、ニコニコしながら手を振っちゃったりする子もいるし、かなりオボコイちゃん揃い。


よく、バレーボールの選手が攻撃に成功すると、コートの中を輪になって走りながら喜ぶじゃないですか。あれをやろうとして、でも、どっち回りに走ったらいいのか、全員が全員、迷ったらしく、なんかオロオロしちゃってんの。ほんと、惜しい。あんたたち。体格も運動神経も考える力も恵まれてるだけじゃなぬ、顔も可愛らしいのに!!本当に惜しい!!!



さ、来週も試合いくかーー。

えいえいおーーー!