少し早めの母の日と、カナエという女 | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!


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今日は快晴、少し早めの母の日と思って、

出不精な母を連れて、玉川高島屋へ。

上海を思い出させる、

マダム愛茉というチャイニーズレストランへ。

美味しかったー。

息子は「今日は引きこもるー」と、

借りたDVD(大人の男のアホ話、ハングオーバー2を

観た、という、中2病みたいなアメリカバンザイ映画は

もう飽きたそうで・・・)を観るとかで、お留守番。

母娘で、昔よくマダム・コマダムごっこをしていた

玉川高島屋は、久しぶりで楽しかったわー。



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今年もさらにパワーアップした、ベランダのフリージア。

去年の倍咲いて、去年の倍、花が大きくなっています。

なぜか植えたオボエのない花も生えてきて、

花盛りのベランダ。


そんなGW真っ只中です。



お金と幸せ、比例する? ブログネタ:お金と幸せ、比例する? 参加中

ある程度はしますよ、金金金の拝金主義じゃないけどね。



でさ、お金の亡者といえば、

本屋さんで、平成の毒婦と呼ばれる

さんざん男からお金を絞って、挙句、練炭で殺しちゃった

キジマカナエの裁判記録が売っていたので、

ついつい下世話心がうずいて買いました。


いつもにまして、一気読み。


もうねぇ、その裁判たるや、人が3人も亡くなり、

生存しているけれど騙された人も数人、証人として出廷するのですが、

人が亡くなったとは思えないような、悲壮感は無い。

どころか、裁判官も検察官も弁護人も傍聴者もカナエに喰われっぱなしの

カナエ劇場。


一部、週刊誌で、そのカナエ劇場っぷりは騒がれていたけれど、

裁判の様子を読むとねぇ、週刊誌では伝え切れていない、

あのカナエって女は、すごいな、と思いましたよ、正直。


まず、彼女は高校を卒業して以来、数ヶ月就職しただけで

あとは逮捕されるまで、マトモな職についていないんですよ。

彼女はずっと体を売ったり、愛人をしたり、男性からお金を引っ張ったりして

生きてきたんですよ。



生まれ育ったのは、北海道のあまり何もない地方で、

髪を染めたりするような不良ではないものの、ものすごく

覚めた子供だったらしいですし、子供の頃からお金に対する

執着心はすごかったらしく、何度か知り合いの貯金通帳と印鑑を

盗んでお金を引き出したり(800万という大金)、万引きやら

何やら、やはり素行に大問題があったらしく。

そして、どうも高校の頃から(いわゆるブルセラやダイヤルQ2的な

ものが出始めの頃)、そのような片田舎で援助交際をしていたという

噂がある学生だったらしいです。



しかもね、中学だか高校の頃に、結婚について、ものすごい

ものすごいドライに解説した、小倉千加子の「結婚の条件」に

感銘うけた、とかで、まさに末恐ろしい地味女だったわけで。



その後、上京。

裁判中に、その生計の立て方を尋問されるのですが

もうねぇ、サラーッと、「会社社長など、地位のある方と

お食事にいったり、お洋服を買っていただいたり、ベッドを

共にしたりして、その頃は10万円でした」とか言うらしいの。

で、「他にも池袋にあるデートクラブに登録して、そちらは

一回3万ー5万でしたが、男性の皆さんがワタシの持っているものが

とてもよい、特別だとおっしゃるので、本当にそうかなと

一般レベルの男性はどういうのか興味もあり・・・」

と、淡々と語るらしく。



裁判官に「普通に職を得て、働こうという考えはなかったのか?」と

聞かれた時も、「考えたことはありませんでした」とノンシャランと。

なぜなら、自分は選ばれた女だから、って感じなんだよ。


よく話題にされていたのが、服装のことですが、

その服装も、清楚+エロらしい。

なんらかの犯罪の被告人って

たいがい地味なスーツで決めてきて、心象を良くしようと目論むらしいのですが、

儚げな、ペラペラな、男好きな装い、なぜか昼休みが終ると、髪が巻かれていたり、

唇がテカっていたりするらしく。

そして、鈴の鳴るような声で、よどみなくエゲツない事を答えるらしい。



まぁ、結論から言えば、彼女は贅沢が好き、いや、

私という女は贅沢するのに相応しいとまで思っていたのか、

それにはお金が必要で、自分が一番稼げる方法は、

男の人からお金を引っ張ることだと、

ドライに考えている女なんだろう。

そして、そのターゲットの絞り方が、まぁ、的確なのかどうなのか。


ものすごい大金持ちを狙うワケでもなく、殺されてしまった方々や

騙された方々に絞って言えば(その方々が殺される前、数年間

数千万カナエに貢いだ男性がいたが亡くなった=この人は

証拠がないため起訴されず)、結婚願望が強く、世間知らずの男性達。



出会い系サイトっての?

「真面目な出会いを考えるサイトですよ、ボクもやってます」とか

言ってた、ブロガー(ジジイ)がいたけどさ、キモいと思ったし、

そういうサイトで見つけてまで出会うほど

男性と付き合いたいワケじゃないから、ワタシにはわからない感覚だけど、

マッチドットコムって所で釣られた男性が多かったらしく。


プロフィールは、「料理」「ピアノ」「介護」はプロ並みというもの。


↑これさぁ、女性の目から見たら、

男全般が好きとされるもの、お・さ・え・て・ま・す・ね??ですよ。


しかもね、「年上でもかまいません」って。


↑これもさぁ、30代の女性、たとえそれがデブスだとしても、

中高年、初老、高齢の男性にとっては、「イケルかも」って

思うんじゃありませんか?




でね、カナエって、上京以来、月150万の稼ぎがあったらしく、

それだけ稼げば、あの容姿をどうにかしようと思うじゃありませんか?

でもね、カナエはきっと、「自分は他の女と違う」って感覚が

身についていたのか、ダイエットや整形など、容姿を磨くことには無頓着。

それよりも、コルドンブルーに料理を習いにいき、一客数万円もするカップを買い、

100万するバッグをいくつも持ち、自分の誕生日のナンバーの

ベンツに乗り、高級マンションに住むことを選んだんですネ。



もとい、そういうカナエのプロフィールに興味を示した男性が

カナエにコンタクトを取るとですね、

カナエの手口は、アリガチな「女の弱さ」を武器にするのではなく、

「ワタシは今、大学院に通っていますが、サポートしてくださった方が

亡くなり、学費が払えず困っています。真剣に結婚を考えてくださる方ならば

援助をして頂きたいと思っています。真剣に結婚を考えるならば、

体の相性も大切なことですから、そういう事も深めていきたいと思います」

と、かなりストレート、そして、かなり対等な目線で、「条件」を

明確にメールでよこすのだそうです。



そして、会って間もなく、人によっては会う前に、既に振り込む人もいて。

あれよあれよという間に、百万円単位で吸い取られる。

そして、ホテルに泊まった人も何人か証言したのですが、

皆さん、まんまとカナエが持ってきた、とか、入れてくれた

ハーブティ、コーヒー、トリュフなどを口にして

眠らされてるんですよ。

一度ならずとも二度まで。で、翌日、財布から数万円なくなってたりして。


あのさぁ、この本の筆者も書いていたけど、これ男じゃなくって

女が同じことをやったら、「のこのこホテルについていく方も

どうかしてる」とか言われるじゃない。男が同じことやっても、

女ほど責められませんよね。

そんでもって、男の人も、まさか女がそんなことをやるとは

思っていないし、されたとしてもそれを認めることすら

男の恥なんでしょうね?



最後に殺されたと言われる、80歳のおじいさんも

何度も昏倒しているんですね。

カナエと付き合った一年だかのうちに、何度も昏倒しているんですよ。

しかも、この人、年金者で、ローン組んでまでカナエに貢ぎ、

最後までカナエを疑うこともなかった人らしく。

周りが「おかしいんじゃないか?」と 言っても

ガンとして認めなかったらしく。



殺されはしなかったけど、逮捕される直前まで一緒に住んでいた

(しかもエッチはしてない)男も、最後まで「そんなはずはない!

ボクらは幸せに暮らしていたんだ!」って頑張っていたけど、

調べたら、火災報知器が全部はずされていたって。



とにかくね、裁判自体も、カナエの半生も、淡々と淡々と

しているんですネ。

そんな大変な場面にいるというのに、カナエは弁護士と

談笑したり、時には「いいよ、今の調子で!」と弁護士に言われ

「ほんとですかぁ?」と笑いあったりしているらしい。



いや、下世話ですがネ、面白かったです。

男のさ、根底に「女性に世話してほしー」という思いが寝ている結婚願望と、

「じゃ、アナタはワタシに何を与えてくれるの???」って問うカナエのドライさ。

そしてギリギリまで騙されたことを信じたくない男のプライドを

知った上で、お金を引っ張っていく、毒婦カナエ。

しかもさ、写真よりも実物、「思ったより可愛い」らしいよ。

あれも「手」かもね。実は、写真よりマシなだけかもしれませんが、

所作が綺麗で、思ったよりもデブじゃなくて、色白で、

そうすると、「美人ではないけれど、可愛いかも?」と

思えますよね。



All About 「恋愛」 結婚すれば「勝ち組」か?既婚者は幸せか?


↑「お金と幸せ比例する?」というブログネタに、

こんな質問が付随してたよ。

今更、笑うよね、こういう質問。

人それぞれじゃない?



ひところ、「もう1度するのが幸せ?」と、世間に流されていたけど、

よく考えたら、結婚にはまったく興味ないな。

カナエ本に、まぁそのマッチドットコムなり、似通ったサイトに

登録している男性の結婚のイメージ・好みの女性が書かれていたけど、

概して「自分を癒してくれる人、尽くしてくれる人」なワケ。

こういのが一般的だとしたら、割りあわない制度です、結婚って。

若い頃から一緒にいれば、純真でそんなことも意識しなかっただろうけど(笑)



それに伴侶が安心感と引き換えになるかって言われたら、

私が家族に安心感を与える役割をやっちゃってるから

必要ないしねぇ。

人生をわかちあう友達がいるから、充分どころか、そういう意味では

幸福が有余っています。

子供が巣立って、じゃぁ、誰かと暮らしたいかって

それもイヤだよ。やっぱり一人で気ままに暮らしたいわ~。

恋人がいるのもいいけど、距離感があるお付き合いがいいなー。


ってね、言葉が過ぎる女、

ニッポンのオトコは「こっちからごめんだよ!」って

遠巻きにするよな。

いやぁ、良かった良かった。私も他人に癒してもらわんと

いかんよーな、未熟な人、付き合えないから。



好きな時に、好きなことして、好きなもの食べて、好きなとこ行って、

好きなもの買ってって出来るのが、幸せだわ。

そこらへんは、カナエと変らないのかもしれないな。



好きなことするお金は、マットウな事して自分で稼ぐけどね・笑~