People's Power | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

来週だね、3月11日。


あれから一年、本当に濃い、そして速い一年でした。

あの時、被災地の方々も、日本中、どこにいても

「これから、いったいどうなっていくんだろう・・・」

と、不安にさいなまれました。

揺れたのは、壊れたのは、地ですが、

一人一人の人生でもありました。



いまだ、辛い日々を送っている方々、

何とかしようと奮起して、後ろを振り返らずに汗を流している方々、

途方にくれている方々、

不安な中、大切な存在や事象を確認した方々、

あの日を起点に、一人一人、違う形の時間が流れていると思います。



私はといえば、地震が原因で、というより、その前からも

不安定だった2本の仕事が1本に減り、

いまだかつてない経済困難、の上に

お恥ずかしながら、前々から払えずに溜まっていた

(っつか、チョビチョビ払っていたんだけどね)

結構な額の住民税の督促がきてしまい。

シングルマザーで残すものもなく、私がいなくなれば

すぐさま困る子供のためと思ってかけている生命保険を

抵当に押さえられる、という、おいおい、ずいぶん乱暴だな、

言う間もなく、追い詰められ。

保険の営業さんに聞いてみたら、「昔はこういうこと

なかったんですけどね、ちょっとずつでも払えば、

待っていてくれたんですけどね、会社の方にも

指導という形で半ば強制的に法的に一方的に

言われてしまって、どうにもならないんですよ」と。


で、まぁ、とにかく売るもの売って、なんとか用立て、

抵当はとけたという。

税金ですから、払わない人が悪いんですけれど、けれどね、

それ以前に、人が特に贅沢もせずに生きていくための生活必需品の

経費と今の給与のバランスと、人一人を一人前に育てる時に

必要な経費をかんがみた上での、住民税やら厚生年金やら

なんらやの税金なんかい?と問いたいぞと思ったけれど。

公的機関で働く方を責めているのではなく、この制度は、

どういう根拠で運営されているんですか?という疑問ですね。



こういう思い、被災をされて、その日から困った方々は

もっともっと、ホゾを噛んだことでしょう。

今は少しは改善されているのでしょうか?



一度、つまずいた生活というのは、

立て直すのは容易ではない、

お金が無いということが、こんなにも弱々しい気持ちになるのか、

ということを思い知ったワタクシで、もちろん、もっともっと

明日という日が不安な方はいるにしても、

初めての経験で、それを何とか乗り越えていくことが

毎日の課題。それはすごく、不安でもありましたが、

とても勉強になる日でもあり、今は少々改善されたものの、

どんくらいボンビーだったかというと、バス代がなく歩く、

電車賃が足りなく2駅歩く、どこを節約するかって、

こういう所を節約して、昼食代にしとったという。

そもそもまとまったお金が無いので

定期が買えない、という、オッペケペーなお財布事情。



ま、それも最近、ちょっとマシになったので、

定期が買えるようになって、すげー嬉しかったという。

とはいっても、目前に、中学入学で、まぁ物入りである我が子、

今後もしばらくは食べさせて、着せて、遊ばせて、勉強させていくので

どんどんお金は出ていくわけですが、それは私の使命ですから、

とにかく、つまずいても起き上がらなきゃいかん、

遊んでらんない、負けてらんない、

ガッツリ頑張らせて頂きます、ガルルル~ですネ。



そういう時代の私を支えて、仕事を紹介してくれたり、

贈り物をしてくれたり、励ましてくれたり、

人の温かみに触れて、

何度と無く奮起できたこと、日々を繋げることが出来たこと、

なによりの宝物です。



だから、誰かが困ったよ~と言ってたら、

声をかけよう、

自分が出来ることをしよう、

それが自然に出来るようになりました。

それが、どんなに助けになるかを知ったから。


つまるところ、人を動かすのは、人の温かい気持ち。

お金じゃないです。



あれからもうすぐ一年、振り返ってみて、そんな感想が出た

今日、でした。