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最近、おもしろいな、と思ったブログあり。
本も出している、なぞの社会派Chikirinさんのブログです。

何が面白いか。


日本の、世界の経済動向・社会動向を冷めた目で見た上で、
自分達の生活に落とし込んで、
「こうしたらいいんじゃね?」と書いているところかな。



彼女の言ってることが、自分の意見と同一かと言われたら、
そういうものもあるし、そういうわけでもないんですが、
硬い話題ながら、けっこう、ユルっとスルっと頭に入りやすい、
そういう観点もあったか!とか、
そういう事が起きておったのか!とか、

概して、「そーいわれれば、そうだよねー」って思う
Chikirinさん。


2011年2月には、本も出されています。



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日々、思うんですけどね、
人間って、つらいことやイヤなことがあると、
何らかにまい進・従事することによって
安心感を得ようとするではありませんか。

二言目には、根拠のない自己啓発的な言葉を発する人に
私は、けっこうな戸惑いをおぼえるんですが、そういうのってありませんか?



たとえば、


「それって《気付き》だよね!」 目キラキラ~


「まさに《引き寄せの法則》!」 目キラキラ~



とかね。あ、これもう死語ですね?


今、どんなワードが流行してるのかわかんねーし。

まぁ、人によりけりなんですが、

流行ものの書籍のタイトルを引用して、
自分的な「気付き」や「出来事」を、

世の中で言うところのアレですよ、的な言い方したり、
またはちょっとふざけて使う場合もあります。


が、本気で、その「気付き」や「引き寄せの法則」に心酔して、
気付いたこと、起きたことを、何でも流行の言葉に結びつける人。
私は、そういう人に、とても戸惑うんですが、

なぜかというと、なんか、その言葉に頼って、
本当に考えているのかなー、

「気付き」を「気付き」と感じてる私、
「引き寄せ」を「引き寄せ」と感じている私は、

きっと明るい未来が待っている!って
ヤミクモに思ってるんじゃないかなぁって。



あ、疑いすぎですか?ほうっとけってか?


ってかね、

いや、心酔している人の批判ではなく

(それはまた、別な毒記事に書くとして)←黒バナナ、
なにゆえ、そういう例えを出すかっつぅと、

Chikirinさんが著書やブログを通して言ってることは、



現実を見据えた上で、

テメエの人生を生きてますかー?

行く先を選んでますかー?



ということを言ってると思うんですネ。

そして、私もそーだそーだと、思うんですよね。


彼女の著書の方は、

観念的な生き方、仕事、お金(不動産やら保険まで)、経済動向、
世界における日本の立場にいたるまで、日本を客観視した上で、
こうすればいいんじゃね?と書いてあります。


自分が本当の意味で気楽に、伸び伸びと人生を謳歌したければ、
目先の欲望や心配や不安をごまかすのではなく、
現実を知って、判断しろよーということです。



ブログでは、もっと多岐にわたって、色々なトピックについて
書かれています。



たとえば、(青字がチキリンさんの記事の要約ね)


いわゆる「大企業」に嬉々として就職する若者について。

誰もが、最初の仕事で学んだことが後々の

考え方や働き方に影響するもの。
とにかく大企業に入っておけば、

つぶしも利くし、転職もしやすいと

思っている人は多いかもしれないが、
実際に古参の大企業って、

世界とは隔絶した独特の常識があったり、

昔取ったキネヅカの商品、分野の既得権で、

お金稼げているだけに過ぎなかったり

(つまり、若者が新規展開していく分野など皆無に近い)、

とかさ、大企業のデメリットっつぅものはあるわけで。


そんな、世界から、いや、

日本の最前線で会社の看板持たずに戦う中小企業からも、
いくつも周回遅れみたいな場所で、

純白な自分が染められてしまうことは、
安定的な将来性と比較して(それも保証されてないよ、最近)、
どうなのか?を、よく考えてみなさいよと。

充実した福利厚生~なんてのと、

テメエの可能性を交換すんなよ~。




とかね。


確かにねぇ。大企業、色々ありますが、

実際、完全に倒産しないものの、
親方日の丸時代とは言いがたいものがありますよネ。

私、日本の古い銀行で破綻した後、

公的資金導入をされ、外資になった銀行に働いたことがあるのですが

(あー、もちろん私のような野良は外資になってから入れてもらっただよ)、
そこでしか働いたことが無い方々もたくさんいらしたと思う。

古いオーソドックスな和の会社文化を守ってきた方々から見たら、

もしかしたら、いやだいぶん非常識な外国人投資チームの我々、

おそらくとんでもねー外道だったんだろうなぁと。


でもねぇ、どっちが正しい、とかではなく、

色々知っておいた方が柔軟性もできるし、
ネームバリューとか待遇面とか安定とか

既得権にぶら下がるのではなく、

伸びる会社なのか、
面白い会社なのか、自分はどう活躍したいか、

とかが主な視野だと思うんだな。



なんだか、

ネームバリューとか待遇面とか安定とか

既得権(不動産とか家柄とか資産とか)を

結婚の条件に数えるのに似ていて、なんだか、下品。




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たとえば、年金の話。


一般的には日本人は、

「長い期間、安定していて変わらない」ことを好みます。
政府や官僚も。


そして「未来は今と変わらない」という前提のもとに、

数十年もの期間を想定した制度を作ろうと試みるが。



実際には時代は大きく変わるでしょ?

数十年先のことなんて、誰にもわからない。

私たちが、いま学びつつあることは、


「変わらないという前提を持つことの愚かさ」だ。

「変化を前提とした社会を作ること。変化を前提とした制度を作ろうとすること」が重要。


100年安心年金を求めるというのは、

1911年の段階で今日まで安心の年金制度を作ろうという話。
100年前といったら、

日露戦争が終わって5年後、

韓国併合の翌年、太平洋戦争勃発の30年前の時点で、


今日までもつ年金制度を作ろうというのが

「100年安心年金」制度。



とかね。

そうだよね~。

私はこの記事を読んで、何を思い出したかって、
元夫よ(←そこか)。



そうかぁ、日本人って、「変わらない、安定したこと」が安心なんだぁって。
色々あったけれど、最初に違和感を感じたのは、
元夫のことを、この人「変わらないことが一番!」と思っているんじゃないかなぁ、
そうであれば、私とは正反対の価値観だなと。



私は、モノゴトも人の気持ちも流動的で、
時や場所によって適しているモノは動いたりするものだし、
固定観念に縛られるよりも、自分がファミリーがベストと思う方向に
フレキシブルに動いていこーぜー!という。

で、唯一、元夫の価値観にはフレキシブルに対応できなかったとゆう(笑)



ま、それは余談ですが、
100年安心年金って、アハハ、日露戦争の5年後で、
韓国併合の翌年で、太平洋戦争の30年前って、
そう言われてみたら、どんなにバカな発想しとるのか、
言う前に気づけよって。




口当たりの良い言葉やら、お手軽なもので誤魔化さずに、
現実を直視しようぜ!


その上で、逃げるなり、はむかうなり、
あきらめるなり、しがみつくなり、戦うなり、楽しむなり、
選ぶ道は無数にあります。


ぜひ、読んでみてください。
何かしらの活路が見出せると、ワシは思いますです。


ちきりんさんのブログ