親としてだけではなく、大人として尊敬できる時 | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!
とりま携帯で復活!

HanaBananaまだ蟹工船の乗員としてがんばっております。
皆様の暖かいコメント、お返しできていませんし、ペタや大好きなフレンズのブログも見られたり見られなかったりでごめんなさいね。でも、皆様が、私の支えなのです。
お願い!慰めて、癒して、甘えさせてぇぇぇ!!!


蟹工船でのお仕事は慣れてきたものの、とにかくわんさか仕事があり、フォローするので気力/体力使い切り。
ご飯食べられない、遅い、睡眠不足の3拍子の転職ダイエット、5kg減量っす。体重は減ったけれど、ネタは増える一方です。

蟹工船船長(上司ですな)が甲板(会社)にいる時は、ガラス越しに片時も目を離せまへん。幼児か?

ときおり、秘密のブザーボタンを鳴らしてオーダーもします。ファミレスの注文か?

様々な要求がありますが、それが仕事らしい仕事と、そうじゃない依頼があります。たとえば、「お水!!」とか「コーヒー!!」とか「エスプレッソ!!」とか、さらに「りんご!!」っつーのもあったりして。オウム(鳥な)のほうが丁寧だぞ。「人にものを頼むときは、~くださいって言わなきゃだめよ」って、お母さんに習わなかったのかい?そんな頼み方じゃ、メイドカフェで、「ご主人様、怒っちゃだめですヲ」って言われちゃうですヲ。


さらに、ボトルやらコップやら、お盆にのっけて、ゆらゆら運んでたら、「3回くらい、頭からその水を浴びたらウェイトレス業にも慣れるよ。ゲッヘッへ」などと言い放ちます。ギャグなんですか?場合によっちゃ、なんかのハラスメントに該当しますぜ、大丈夫なんすか?

っつか、日本長いみたいだけど、ほんとに日本好きなんすか?

派遣ホットラインでは生温い、アムネスティに電話すんぞ、オラ。

なんて本音を飲み込みながら、働きウーマンです、ワシ。


と、こんなバタバタな時期に、家庭でもちょっと心配事が勃発。

以前、ブログでもご紹介したけど、息子(9歳)は毎週毎週、学校の友達を10人近く連れて、家がサロンと化して2年ほどたっていました。が、ここのところ、2ヶ月以上、パタリとそのお仲間が来なくなったのですね。

かといって、外でお友達と遊ぶ機会も少なく。で、何故か、同じ時期から息子が髪の毛を切らなくなり。

聞いてみると、どうやら、仲間内で口が達者なお友達が「○○(息子)の家にいったら、だめ!」とか言うので、皆、来れない。また、皆でどこかへ遊びにいくときも、「○○は来ちゃだめ!」と誘ってもらえない。休み時間も、ドッヂボールで、強い子達ばかりで
チームを組んで、弱い子達チームの負けをからかい喜ぶみたいな風潮らしく、学級委員であり、平等とか正義が好きなちぃとまじめすぎる息子は、その強いチームに入れてもらえず、また自らも弱いチームに。他の仲良しの子も、「怖いから、強いチームにいくね。ごめんね」と、こっそり息子に。

遊びたい、だけど、許せないことは許せない。

小3ともなると、このような勢力誇示や争いがあるらしいです。

さらに同じ子に、髪型を「毒キノコ」と言われて、髪の毛を断固として切るもんか!と決意したとのこと。

息子には、毎日報告すること、そして3年生も、もうすぐ終わるから静観、様子を見ることを提案しました。が、言い返しても、知らん顔しても、状況は悪化し、息子真っ暗です。

母も私も、2年もの間、息子のお友達と接していて、「あんなに仲良かったのに」という残念な、そして「どうして?」という思いでいっぱいです。

これは本人同士で話す機会をもうけないと、ということで(私は仕事で不在なので)、うちの母が全権任せて、先方のお母様に事情を話しました。で、本人同士、話し合いしました。無事、「ごめんね!そんなつもりはなかったんだ」と仲直り、一件落着~

と思いきや。

息子いわく、10日もしないうちに、さらに激化したそうです。
そして、突然、高らかに「学校に行かない!学校にアクションをとってもらう!」と宣言。

言い訳っぽいけど、私も母親も、彼をそのようにしむけるようなことはいっさいしたつもりはなく。

気は弱いけれど、意志は強い息子です。

そして、無断欠席。

さっそく担任の先生から連絡があり、事情を説明しますと、「もう一度、連絡させて下さい」とのこと。1時間後、「あちらの親御さんとそろって、授業が終わったらお伺いさせて下さい」と連絡がありました。

そして、授業後、お友達のお母様、お友達、先生、クラスの有志が家に来ました。「○○くん、学校にきて!」というクラス全員のお手紙と共に。

そこで、母が言いました。

「私は誰が悪いとか、誰に怒ってるとかじゃないのよ。今という時代は、大変な時代なんですよ。この間、 アメリカでオバマ大統領が当選したでしょう。アメリカでオバマさんと同じ人種の人々は、最初、奴隷でした。そういう人種が大統領になるまで、何年かかったか知ってますか?リンカーン大統領から150年もかかったんです。そして、これからの10年、20年、もっと時代は変わっていくはず。そんな大変な時代に成長していくあなた達にとって、今一番大事なのは、何ですか?ドッヂボールが強い、弱いとか、誰の家に行くなとか、そういうことじゃなないでしょう?違いますか?何が自分たちの将来にとって大切なんですか?」


まだまだ素直な子供達は、「・・・勉強することが大事だと思います」と答えたそうです。

結局、息子は、次の日には、学校に元気に行くことができました。
もちろん、仲違いをしていた子とも仲直りをし、そしてクラスメイトのお手紙に元気づけられ、感謝して。

髪の毛も、たっぷり切りましたよ。毎度、私が切るんだけど、髪の毛多めなだけに、チワワ一匹ぶんほどの毛の塊。


親御さんは、どう思われたのか、たぶん「大げさだなぁ」とか思われたかもしれませんし、「よけいなことを」とも思ったかもしれない。だけど、いらして頂いて感謝です。学校も担任の先生も、素早いアクションありがとうございます。

そして、今回、ハナバナナ家が、親とし正しかったのかも、わかりません。もしかしたら、いびつな家庭なのかもしれません。


だけど、欲目かもしれませんが、母の子供たちへの言葉は、親としてだけではなく、大人として尊敬できるなと素直に思いました。

次の世代にバトンタッチする日が目に見えている世代だからこそ、言えたことだろうと思いました。

大切なのは、争うことじゃない、人を貶めて、優位に立つなんて、正しいことじゃないよ。そんなことより、学ぶこと。学ぶってのは、勉強だけじゃなくて、人間関係も含まれているんだよ。そんなメッセージ。

自分もいつか息子に、親として、だけではなく、大人として尊敬される一瞬を作りたいなと思いました。

そんなこんなで、蟹工船にゆらゆらでも、頑張ろうぜ、自分!
楽しい人は、精一杯楽しんで!辛い人はへこたれをな!