出遭い系オーラ | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

いやいや、ご無沙汰しておりました。

大事な膜(まく)はとっくに破れていますが

幕張(まくはり)メッセで行われた

プラスチック機械の展示会で、

つーやくしておりましたぜ。


家から2時間強かかるので、通勤だけでヘトヘト。

おまけに、寒い!

折からの不況で、機械業界もトーンダウンしており、展示会の

入場者が少なく、天井高く、だだっ広い会場は、

冷え冷えしていましたよ。


私は、イタリアの工業界のブースにいたのですが、

担当者のイタリア男と2人、


「人、来ないね~」

「ところで、観光した?」

「全然。どこに行けばいいかな?」

「表参道って、パリでいうシャンゼリゼみたいな道が

あるよ~」


とか会話していました。

ただイタリア人と会話するためだけに、行っていたようなもんだ。

イタリア人って聞いて、


「情熱の国イタリアからきた男、

口説かれちゃったら

どうしよう??? 


なんて、期待していたけど、全然冴えない、大木のように

大きい頭髪の薄いオッサン。

立派なのは、鼻毛だけ

掃除機のオプションノズルのようだった。

あんまり暇なんで、「鼻毛、切った方がいいよ」って

言おうと思ったけど、


英語で鼻毛って

何て言うのかわかんなかった!!!

↑私も、通訳としてまだまだね~。


そして、展示会でも、変な引寄せオーラ出していたのか、

久々の出逢いが!

とは言っても、「逢い」という素敵な可能性のあるものではなく、

どちらかという言うと、「事故に遭うドクロ」の

不吉な「出遭い(そんな言葉はないが)」の方。


数年前に機械商社にお勤めしていた事があったのですが

そこでHanaBananaバナナのことをいじめ抜いた、元上司

こいつに出くわしたんじゃ!


この会社、縁故っつーには図々しいけど、

会長が母と幼なじみで、


「娘が英語出来るって言ってたけど、手伝ってくれんかねぇ?」


って連絡してきて、入社したのね。

で、会長に気に入られたくて、身もだえして頑張っている

この上司、私が会長と縁が深い事を知って、

超理不尽な扱いや言いがかりを、受けておりました。

ま、私もいわゆる「女子社員」的な可愛い女子ドキドキ

ではなかったから、さらに彼の憎しみをあおったんでしょう。


例えば・・・


月曜の朝は早朝会議に出ろと。朝6時過ぎにだよ。

で、行くと

お茶だけ入れさせて、会議には出してもらえず。


当時、私は、離婚したばっか、育児も佳境で、

体はヘトヘト、結婚して退職する女子社員が大半の中

社風には合わない、シングルワーキングマザーで、

悪目立ちしていたため、決して安住の職場じゃなかったので

必死で辞めさせられないでおこうと、勤めていました。


とか


ある日、会議室に呼び出されたら、その上司だけじゃなく、

社長や人事部長が並んでいて、その方々の前で


「皆さん、あなたのことを人格異常だと言っているんですよ」



って。は?神格美貌?本格焼酎?



「どなたが、私のどういう行動について言ってらっしゃるんですか?」


「いやいや、とにかく言っている人がいるんですよ。

で、この先どうしますか?


ここで私は気付きました。

(はっはーん、こいつ、また新しい手で来たな。私が怒って

社長や人事部長の前で、「辞める!」っての狙ってるな)


「どうしますかって、私は毎日、一生懸命働いていますし、もし

その仕事のやり方について問題があるんでしたら、きちんと

解決しようという前向きな気持ちでいます。

もし、進退を決めろとおっしゃるなら、それは私ではなく、

そちらがお決めになることではないでしょうか

(ニッコリ)?(辞めさせられるもんなら辞めさせてみぃ、ヘン)」


そこで社長が、


「まぁまぁ、本人もそう言ってるし、誰が人格異常とか

失礼なこと言ってるか明確じゃないんだし、もっと彼女の

スキルを活かして、職務内容を考えるのが、君(上司)の

仕事でしょう」


と、とりなしてくれて、彼の「私が怒ってやめる」プランは

あえなくオジャンに。あとで、内偵したけど、人格異常なんて

噂もないみたいだし、真ん中にはさまる上司が、

「いつものイジメだと思うよ」って言ってたわ。

確かに、気質としては、私、普通じゃないって思っているよ。

すっごく頑固だし、バカな所もあるし、迎合できない時もあるし

ゴーイングマイウェイ。


でもねぇ、どっちかっていうと、私より

彼のほうが人格異常じゃねーの?って

思っていましたよ。


1つ例をあげると、彼は、自称元ボクサーだとかで、

知っている限りじゃ

男性社員2名はボコボコにしているんですよ。

「俺の思い通りにならん」って事で。

そのうち1名は、個人的に訴訟になって、

示談金で解決しているんですよ。

ま、こんなの彼の数あるエピソードの中じゃ、

ほんの一部だって言えるくらい、破天荒な人でした。


で、私は「人格異常」事件があって、転職しようって決めて

転職しちゃったんですが、その数ヶ月後に、部下の下克上に

あったらしく、彼も辞めて、その後、誰も行方を知らなかったのが


なんと・・・・・・




展示会で、私がいる目の前のブースで、

働いているやんけ!!!


こいつ、見た目、堅気には見えないんですわ。

軽いヤ○ザVシネマに出ていそうなキャラ

しかも、店頭販売のオッサンみたいな、

真っ赤なブレザー着て!


お互い、真正面から出遭っちまって、指さして


「あぁーっ!!!」


で、一応、大人だし、ヤツが一体どうやって、今のブースで

働いているのか(業界が狭いので、辞めても誰がどこで何を

売っているという情報は、すぐ伝わる)、知りたかったので

お話したら、


「いやぁ、あれから自分で会社設立して、

南米で一発当てたんですわー!


って言ってた。

相変わらず、怪しさ炸裂な男


そんな懐かしい出遭いもあった、そしてまた、

機械商社にいた時の同僚との出逢いもあった、

面白い展示会でした。


おーしまい


また、皆さんのところ、時間を見つけて回りますね!