遺されたメッセージ | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

東京は雨~雨 今日の雨はせつないです。


昨日、5月に出た爆笑問題の本 を読んでいたら、最後の方に

亡くなった川田亜子さん送る言葉」が載っていて、

切ない気持ちになってしまいました。


ここにはいるのにもういない、、、


生きることは、楽しいことばかりじゃない、

辛いことがあっても、皆、死なないでフンばったり

やり過ごしたりしてるんだよって伝えたいけれど、

自分で命を絶つと思っている時、

それ以外考えられない、どんな言葉も通じないんだろうな。

もっとそばにいてあげれば良かった・・・って、

痛恨の思いを抱えている人はたくさんいるんだろうな


HanaBananaバナナは、ジャンルを問わず、ほぼ一日一冊の

ペースで本を読みます。そうすると、時々、こういう

考えさせられる瞬間が生まれることがある。

どんな本でも、書いた人の命が入っているから、でしょうか。


ジャーナリストの鴨志田 穣さん。漫画家西原 理恵子さんの

夫でもあった人。この方の作品、常に「」が感じられて

とても好きでした。西原さんの夫として、世に名前が出て

きたように受け取られているけれど、ほんと、ステキな

生き様が文章に表れていると思います。ある時、久しぶりに

彼の本が出版されていたので、大喜びして買って、夢中で

読んだら。。。彼とおぼしき主人公が、アル中を克服している

最中に、ガンが発見され、死を覚悟する物語でした。

ビックリして本の帯を見ると、「初の私小説」的なことが

書いてあります。


「ウソーッ、鴨ちゃん死んじゃうの?」


世界がグラグラしました。

それから、しばらくたって、本当に鴨ちゃんは天国に

いってしまって。。。その時のことを書いた西原さんの作品、

そして、その後に出された鴨ちゃんの「遺稿集」。

立派だったとか、悲しいとか、一言で表すことが出来ない

人の生き様・・・生きる事全てが、包括されたモノを

感じ取った本でした。機会があったら、読んでみて。



Kamo1

  私小説 「酔いがさめたら、うちに帰ろう」



riezo1

 鴨ちゃん家に帰る編 「毎日かあさん」



kamo2
       鴨志田 穣 「遺稿集」