このブログは当時の記録を元に時間差で書いています。
現時点でも妻は入院しており想定を超えて長期に及んでいます。
このブログが“今“に追いついた時には明るい未来が待っていることを願います。
前回からずいぶん間が空いてしまいました。
その間に台風来たりいろいろとありましたが、
気付けば9月になりました。
お天気ニュースを見てるとまだまだ暑い日が続くと繰り返し言ってます。
ただ朝晩の犬の散歩をしていると日も短くなって涼しくなってきた気がします。
妻ことパピコが入院して季節がいくつも移ろいました。
このブログが追いつくにはまだまだ時間がかかりそうです。
入院20日目
日中に病院から僕のスマホに着信があった。
今のところ病院からの連絡はだいたい悪いことだ。
一呼吸おいて覚悟を決めて電話に出る。
「パピコさんがコロナにかかりました」
そうきたか。
確かはじめてのコロナ感染のはず。
状態を聞くと微熱が出ているだけで他の症状はないらしい。
元々個室にいるので隔離と言っても今と状況は変わらない。
閉鎖病棟で個室に隔離って普通に考えたらすごい厳重だ。
本人の洗濯物も感染のリスクを考慮してすぐには渡してもらえないらしいが、
まあどちらにしても週2回の衣類交換が限界なのでやることは変わらない。
どうせ面会できないし。
それにしても思うようにいかない。
ため息しか出ない。
入院21日目
今日も病院から電話があった。
「急に何ごともなかったように元気になりましたー!」
と言われたらいいなあ、と妄想しながら電話に出る。
用件は二つ。
一つは幻聴、妄想が引き続き収まっておらず
当初目指していた一ヶ月での退院は難しいという主治医からの伝言。
前回は二ヶ月で退院できたので、
今回も薬の調整ですぐに良くなると先生も僕も見込んでいた。
思い描いていた世界線と現実が入院3日目にはずれ始めてしまい、
はっきり言って今の僕の頭の中は真っ暗だ。
いやこういう場合は真っ白というのだろうか。
どっち?(どっちでもいいわ笑)
もう一つは個室に外から鍵をかけさせてもらったとの報告。
幻聴に行動が引っ張られているような状況で、
コロナに罹患しているので外に出ないよう再三お願いしても
外に出て人と話をしてしまうとのこと。
(悪いことをして宇宙船に連れて行かれるとか何とか言っているらしい)
少し前まで電話では普通に話せていると感じていたので、
かなりショックが大きい。
この頃から本人の様子がわかりにくい状況にかなりストレスを感じ始めていた。
入院22日目
土曜日。
洗濯済みの衣類を持っていつものように午前中に病院へ行く。
ただ前回の病院の電話から続報はないので今も面会はできないだろう。
会えないのをわかって移動する30分は苦痛だ。
土曜日は外来をやっているので病院の駐車場に車は多い。
何となく入り口から遠い外れた場所に車を停める。
受付ではこちらから聞くまでもなく閉鎖病棟までは行けないことを伝えられる。
前回と同じように1階に看護師さんが降りてくるのを待つ。
閉鎖病棟ではコロナの感染者が結構出ているみたいだが、
外来は全く関係なく多くの人で溢れている。
本当に閉鎖されているんだなあ、なんて呑気に思う。
体感5分くらいで看護師さんが降りてきた。
衣類交換をお願いしたところお風呂に入ってないので洗濯物は出てないとのこと。
来週月曜日にはお風呂に入れるかもしれないので
来るならそれ以降が良いと言われる。
この頃は確かまだ持ち込んでいる衣類の数を把握しきれてなくて、
洗濯物に翻弄されていた。
まあ着替えてないなら大丈夫かと家で洗濯した衣類を渡すだけになった。
看護師さんの去り際にパピコの様子を聞いてみる。
「う〜〜〜ん、なかなかねえ・・・」
なんか歯切れが悪い。
しばらく次の言葉を待っても出てこない。
「あまり良くなってないですかねぇ」
「スゥ〜〜〜(深く息を吸って)そう・・・ねぇ」
一瞬チップでも要求されているのかと思った😅
でも悪気がある感じでもない。
慎重な性格なんだろうなと思い、お礼を言って会話を終えた。
看護師さんによって親身に話を聞いてくれる人、教えてくれる人もいれば、
真逆の人もいてバラエティ豊かだ。
病院の名前を出してないのでフォローする必要はないかもしれないが、
全体的にはすごく患者ファーストで良い病院だと思う。
ただ入院が想定より長引きそうな上に、コロナで状況が見えなくなってしまい
僕の不安がマシマシになっていることでストレスがチョモランマなのだろう。
(急にラーメンのトッピングみたいな言い方になったことをお詫びします🙇)
つづく