このブログは当時の記録を元に時間差で書いています。

 

現時点でも妻は入院しており想定を超えて長期に及んでいます。

 

このブログが“今“に追いついた時には明るい未来が待っていることを願います。

 

メモを見返すとこの時期くらいから電話がよくかかってくるようになったので、

夜の電話を逃さないようにスマートウォッチをつけるようにした記憶があります。

正確には仕事から帰宅しても時計を外さないようにしました。

病棟の公衆電話からだと着信が非通知なので折り返しができないのでね。

 

ついでに格安のスマートウォッチも買い足しました。

普段はApple Watchをつけているが特に不満はありません。

不満がなさすぎて未だに5を使っているくらいです。

あえて言えば充電が1日しか持ちませんがまあ慣れました。

 

新たに買ったのはXiaomiの8000円くらいのやつ。

中国製は不安という声もあるけどHUAWEIのメガネも愛用しているので気にしない。

 

iPhoneとの連携はイマイチだがまあ時計としては十分です。

心拍数とか機能を全てオンにしても充電が5日くらい持ちます。すげえ。

んで軽いときた。

心電図とかないけど今のところ心臓動いてるから別にいい。

惜しいのはSuicaが入れられないので仕事では使えないとこかな。

何より機能の差に少し目を瞑ってもいいほどに価格差エグすぎる。

 

休みの日限定なら軽くてバッテリーも気にしなくていいので気に入ってます。

 

  入院44日目

 

この日は日曜日。

土曜日は仕事があり行けなかったので洗濯物も溜まっているだろう。

そう思っていたら朝7時半くらいに非通知の電話があった。

 

おそらく病院の公衆電話だけど、こんなに朝早くに何事?

 

と若干ビビりながら電話に出る。

 

「・・・もしもし?」

「起きてた?朝早くにごめんね。洗濯物が溜まってるから取りに来てほしいんだけど」

 

パピコだった。

2日前の夜にも電話があったけど声が弱々しくて心配してたけど

今日の感じはまだマシのようだ。

その電話でも日曜日に行くことを話していたが覚えていない様子。

今日行くことを改めて伝えた。

 

いつものように10時半ごろを目標に病院に向かう。

車で30分だが川を渡って山を越えてなので遠くに来たような気になる。

 

いつもの受付を済ませて病棟のある2階に向かう。

日曜日なので病院は静かで暗い。

 

2階の病棟前で待っていると看護師さんが先にやってきたので洗濯物の交換をする。

本人の様子を聞いてみると状態は相変わらずのようだ。

やたらと看護師さんやお年寄りの患者に手伝うことがないか聞いて回っているとのこと。

以前も過干渉という言葉があったがこれも幻聴の指示なんだろうか。

 

衣類交換を済ませてあと本人を呼んでもらう。

面会は再開されたもののガラス越しは変わらずだ。

窓ガラスの向こうのパピコと電話を通じて会話をする。

 

表情はあまりなく目の周りのシワが増えたというか疲れているように見える。

笑顔が見たいと思い冗談など言ったりしてもほとんど表情が変わらない。

 

「おはよう!調子はどうだい!」

 

入院している人に調子を聞くのもどうなんだと毎回思ってはいるが

勢いよく会話に入るための言葉が思いつかないので仕方ない。

 

「うん・・・まあまあ・・・」

 

元気がない、というか弱々しくて自信なさげ。

出てくる言葉といえば

 

「ナツは元気にしてる?」

「お義父さんとお義母さんは元気にしてる?」

「いつもありがとう・・・ごめんなさい」

 

がワンセットだ。

前半の元気確認は幻聴に何か危害を加えるようなことを言われて心配になるようだ。

この日以外にも頻繁に健康や生存確認をしてくる。

 

そして謝ったり感謝したり、とにかく低姿勢な感じになる。

これも幻聴に本人が行った過去の悪いことを炙り出されているみたいでその影響のようだ。

今回の陽性症状の1番の特徴だ。

 

前回入院時には脳内にパピコを責める人もいれば守る人もいて

登場人物がたくさんいたように聞こえた。

ただ守る人というのも僕も含めて全てから本人を遠ざけようとしている感じだったので

とてもありがたい存在とは言えなかったけど・・・

 

こちらが心配になることが多いけど、

「そういえば会社の引越しは無事に終わった?」

と入院前に話していた2日前の事務所の引越しのことを聞いてきたりする。

 

あ、パピコいるじゃん、みたいな感じで急に普通の会話になる。

症状と症状の合間から本当のパピコがたまに顔を出す、みたいな。

安心して良いのやら、複雑な感情になる。

 

いつまで経っても変わらない状況を前にしてただ祈るしかできない。

 

つづく