とある連休の最終日。

 

僕たち夫婦は2人と犬1匹の気楽な生活なもんで、

休みはお互い好きに過ごしていた。

 

その日は何してたっけかなあ。。。

おそらく僕は趣味の部屋にこもってPCゲームでもやってたと思う。

パピコは大体スマホを見てるか、寝てるかだな。

 

パピコは15年前に統合失調症になった。

その時も色々あったし7年後に再発もあった。

細かいことはブログが続いていれば追々書きたいと思う。

今は朝晩1錠ずつのロナセンだけ飲めば良くなっており

正直なところ最近はすっかり病気のことは忘れていた。

今思えばもう少し気にしておけばよかったな、と反省してる。

 

この病気は本人が辛いのはもちろんだけど、

周りの人間にも反省や苦悩を要求してくる。

「あんなこと言うんじゃなかった」

「キツく言いすぎたかなあ」

本人が幻聴に責められている原因が自分にあると思うと

ちょっと呼吸するのも忘れるほど辛くなる。

 

話はそれたけど、夕方パピコは犬のナツを連れて散歩に出た。

朝は僕、夕方は彼女の当番だ。

一緒に行こうかとも思ったが大体面倒なので任してしまう。

僕よりも人見知りしないので彼女には散歩仲間がたくさんいる。

僕が散歩に行くとナツを見て挨拶していくおばさんがいるが、

僕はこのおばさんが誰だか知らない。

犬の方が近所付き合いしている。

パピコはいつも通り「行ってくるねー」と楽しそうに出かけて行った。

 

帰ってきて夕食を囲んでいる際に異変に気付く。

まず最初に食べたものに味がないと言い出す。

そして目つきが険しくなってくる。

会話が成り立たなくなってくる。

普段と言葉遣いが変わってくる。

感情の起伏が激しくなる。

見たらわかる。

7年前にも見た。

鼓動が高まり血の気が引いていく。

 

その日はまだ辛うじて話ができていたが

徐々に本人の人格が埋もれていく感覚。

体を抑えて痛がる。

後ろにのけぞるような動作。

じっとしてられず部屋をぐるぐるぐるぐる・・・

 

夜も無理やりベッドには寝かしたがゴソゴソと動いて寝る様子はない。

結局、翌朝まで寝ていなかったようだ。

こんな時でもちょっと眠れた僕はちょっとどうかしてると思う。

寝つきだけは異常に良い。

もっと良い取り柄が欲しかった。

 

夕方の犬の散歩までは何ともなかったはずなのに・・・

今思えば、撮り溜めたVIVANTと言うドラマを前の日に彼女が一気見してたんだけど、

最終話を見てる途中で急に買い物行くと言ってみるの止めたんだよな。

僕は見たことないけどメチャクチャ面白い、最後まで目が離せないと

評判は散々聞いたことがあっただけに違和感すごかった。

VIVANTが刺激的すぎてドーパミン出過ぎたのかと本気でこの時は思った。

 

翌朝、朝イチでかかりつけの病院に電話して無理やり診察を頼み込んだ。

まだこの時の僕は状況を甘く見ていた。

 

 

あとがき

 

このブログは僕の記録を元に書いていますので時間差があります。

発症から数ヶ月単位で月日は流れましたが今も彼女は入院中です。

 

今までのように2ヶ月くらい入院すればまた元通りになるだろう、

と気楽に構えていたあの頃の僕、甘いよ。

 

本人の前では絶対明るく、何も心配させず、全部任せとけば大丈夫だから!

本心は不安で不安で仕方ないのに、あまりのギャップで次元が歪んでたら僕のせいです。

 

そんな状況で#統合失調症のブログにはずいぶん勇気づけられました。

今まではこの病気って人によって症状も違うし他の人の話を聞いてもな、

と思ってましたがそんなこと全然なかった。

 

それなら私の体験も誰かの何かになれば幸いと思い、

細々ながらブログを書いて見ることにしました。

書くのにメチャクチャ時間かかるのでボチボチ更新します。

 

僕が読んでるブログはどんどん更新してされることを期待します(笑)