柴犬ブリーダーとして、「良い子」とは | 飯高山荘のブログ

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柴子犬の「良い子」とは、何のことでしょうか?

一つは、人と共同生活するのに「良い子」であること。
人との交際を円滑にやってのける能力を備えた「良い子」は、柴犬との生活の楽しさを味わえることになります。
ブリーダーとして、良い子の作出の条件は二つあります。
その一つは両親です。
その二は生後の環境です。

犬が成犬になるまでの期間は人に比べてたいえん短い。生後50日目から3ケ月この短い期間に最終の飼い主の手もとに渡されるのが子犬にとっての適期です。
仔犬は成長してから、自分の仲間や母親の覚えが薄く、人との交情が圧倒的に強い個性が出てきます。
中にはそのために、成熟後の雄雌の交配に差支えが出てくる場合すらあります、早く言えば、自分が犬であることを忘れ、自分の血液の同類に対しての興味が薄らいでしまうことになるのです。
人と犬との密接度は、この上ないということになります。

交配不成立!  上記理由により、飼い主様が交配に来られてもその実績は9割方不可能です(雌の拒否のため)と申し上げています。


もう一つは、天然記念物としての柴犬(純粋種)としての「良い子」であること。

どのように高いチャンピオンシップを持っている犬でも、性格が悪くは困り、馬鹿でも閉口です。
姿や形と同時に、人との交友によく耐える性質を兼ねそなえていないと良い子とはいえません。

柴子犬を選ぶには!
適当に犬的知性をもち、血統証明書で先祖がはっきりし、柴犬の標準を満足させるのに近い両親で柴犬としての標準の産子数であり、それが優劣の差のあまりない子たちであるなら、その中のその中の一つを飼おうと選択してください。

もう一つ、その母親の飼われている状態を一見させてもらうことです。
衛生的で愛情のこもった環境下にあればあるほど、その子犬は良い子に育つはずであります。
さらにその仔犬たちの中から、一番自分の好みに合っのを選んで約束しておき、適切な時期にこれを我が家にひきとってくる、人と人との結婚に近いような選び方が、何といっても間違いの少ないやり方です。