本日は珍しい工事をさせてもらいました。

これからは増えるかもしれません。

この写真は、電話用の端子盤と言われる電気設備の箱です。           電線の出てきている所が錆てきています。                       築年数がたったビルの設備です。ビルのオーナー様の為に今日の工事写真を使わせていただきました。(管理会社の社長 申し訳ありません。)

この錆や、錆の原因の水滴が悪さをして、電話の接続点、(保安器というヒューズが入った物でつないでいます。)が接続不良などを起こしたり、電線の銅が錆て断線したりしていたそうです。

そこで、写真の中に写っている碁盤のマス目みたいな部分(中板=木製)を錆や水滴が落ちてきて悪さをしないように浮かせることにしました。

中板を固定していたボルトを継たし、中板そのものを浮かせて錆や水滴が落ちてきてもかからないようにしました。

このような電気の盤をコンクリートの壁の中に仕込む施工方法は、出来上がりがスッキリするため、よく行われる工法です。ただ、阪神大震災以降コンクリートの厚みの欠損の為、強度不足などになると少なくなった工法でもあります。 

こちらの盤を初めて見た時には、上手にコンクリートの壁に打ち込(箱の後付けで無く、コンクリートをの壁を作るときに先に箱をつけておいてコンクリートを流し込んでつける工法)であるので上手だなと思いました。 

でも錆が出ている。

配管の中からでは無く、配管を伝わって水が出てきていると分かったときは、築年数がたつと、コンクリートの中で配管と、コンクリートの剥離(専門家はハダと言う方もいます。)が進み、その亀裂面を屋上や外部面などから、雨水などを引っ張ってくる現象で、ここまで盤を錆させるのかと感心しました。         (感心して申し訳ありません。)

今回の工事の盤は、現在も使っている電話の盤でしたので、いきなり切り離すわけにもいきません。

NTTはこのような場合は工事をしたり、対策をしてくれません。

そこで相談を受け、このような対処を行いました。

鉄筋コンクリートのビルでは、考えられる故障のひとつです。

一度所有のビルを点検してください。

もしかしたらこのようなことが起きているかもしれません。

判らなければお知らせください。お役に立てるかもしれませんよ。