ランキング上位の人気の街・印西の繁栄は永遠か | ガネーシャJr.の印西暮らし

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2015年迄印西市ではんこ屋を営んでいたガネーシャJr.と申します。角膜と硝子体の目の病気ではんこ屋を閉店しました。
里山と近郊都市の両立する印西市が大好きで、市内を散歩しながら見た事や行政に感じる事を個人的見解で書いています。どうぞ宜しくお願い致します。

こんにちは、ガネーシャJr.です。


自治体を格付けするランキングがあります。住み良い街・人気の街・子育てしやすい街・高齢者に優しい街・・・、多くの自治体ランキングが発表されています。流山市と印西市は殆どのランキング上位に入っています。

民間企業が発表するランキングは全て事実かどうかははわかりませんが、印西市がランキング上位に入いるのは確かです。

今の印西市は人気があり、注目されているのは間違いありません。
「住みよさランキング」では2012年から6年連続で1位になりました。アド街ック天国では住み良さが1位に選ばれました。


印西がランキングに入る人気の街になったのは最近の事です。
1967年の千葉ニュータウン計画で印西は人口34万人が住むニュータウン中心の街になるはずでした。しかし1986年事業計画変更で計画人口17.6万人に縮小されました。

千葉ニュータウンのある北総台地は水害リスクが無く大きな活断層も無い災害耐性があり、業務用地としてのリスクもありました。
業務用地の大塚地区に1989年から銀行・保険の大手金融企業の事務計算センター等のビジネスモールが建ちました。
高花にも1995年東日本郵便貯金事務計算センターが開設されました。
2011年には大塚ビジネスモールに最初のCOLT社データセンターが建ちました。
その後、空いた土地や撤収した跡地にデータセンターが次々と出来ています。

10地区(泉野)と11地区(鹿黒南)も業務用地として開発されました。
泉野地区には2013年コストコとカインズモールの商業施設、2016年に物流センターが完成、その後データセンターが出来ました。
11地区(鹿黒南)はGoodman社がビジネスパークとして開発、大型物流センターの並ぶ街になりました。
グッドマンビジネスパークには昨年Googleデータセンターも完成しました。

牧の原地区北西部も業務用地として活用されていて、大和ハウスが大型データセンターを2030年完成目指して建設中です。


印西市か人気の街になったのは、これらのデータセンターや物流センターからの安定した税収のお陰です。

自治体四季報の「全国自治体経営力ランキング」でも総合評価第1位に選ばれました


安定した税収で、印西市の財政も豊かになりました。公園や施設の改善が行われたそうです。給食費完全無償化や保育料完全無償化もまもなく実施されるでしょう。 他の自治体より少し教育環境や子育て支援が進んでいます。

コロナ禍には印西市独自の給付金や地域店舗応援クーポン券も配られました。

やはり色々な政策を実行出来る、財政の豊かさが人気の原因だと思います。


人口戦略会議分析レポートで、印西市は「自立持続可能性自治体」に流山市とともに千葉県で2市だけ選ばれました。



その財源の一つであるデータセンターの多い印西はDC銀座と呼ばれ、世界のINZAIとしても注目されてるデータセンターの集積地です。


本来、千葉ニュータウン印西地区はデータセンター稼働にむいた地域でした。

北総台地の持つ災害耐性の他に、人口34万人の千葉ニュータウン事業計画だったので、電力会社には大量の電力供給可能な用地や施設がありました。

そしてニュータウン事業の遅れや縮小による未使用の土地が広くありました。

データセンターは空調設備設置と頑丈な建物が建てられる土地と、大量の電力供給が届くエリア内であればどこでも建設可能です。現在は住宅隣接の大型商業施設駐車場にもデータセンターは建てられています。


データセンターは雇用は生みませんが、交通渋滞や騒音は生じないと言われています。不安材料としては、無人化による治安悪化や窓のない建物による景観悪化くらいと思います。データセンターは新しい事業なので、どんな問題が起こるか前列がありません。



一番のメリットは豊富な税収で、有効活用すれは自治体は発展が期待出来ます。

しかし一部で言われている「DCバブル崩壊」も警戒しないといけないと思います。

サーバーの冷却方式が変わり、データセンターが変化する可能性があるそうです。データ保管方法が変わったり、データセンター小型化で今の建物は要らなくなる可能性も。技術の進歩や小型化は目覚ましい発達です。

既存や建設中のデータセンターが想定通りの利益を生むとは限らなくなるかも。

印西市もデータセンター税収財源は永久的ではない可能性を考えなくてはなりません。

DCバブル崩壊後の市政も考えて下さい。全て市民が負担だけは避けて欲しいです。

印西市民は工事が始まってからデータセンターの建設を知らされます。もっと早く市民にデータセンター設置を知らせて、近隣住民に説明会を開いて欲しいです。

それと景観条例を制定して、建物の美観や周辺の植樹等を強制して欲しいです。


今年の市長選挙は多数の候補者が出るみたいです。どの候補者も豊かな財政を活用する政策を唄っています。しかし万が一の可能性も検討に入れて今後の印西市政を行ってくれる候補者を選ばなくてはならないと思います。



テレビ的に言うと、印西市の税収はデータセンターでガッチリ儲かっています。

でも実は人や車の出入りのない、不気味な味気ないデータセンターの建物が好きでないガネーシャJr.でした。