野鳥も多すぎると迷惑、カワウとサギのコロニー | ガネーシャJr.の印西暮らし

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2015年迄印西市ではんこ屋を営んでいたガネーシャJr.と申します。角膜と硝子体の目の病気ではんこ屋を閉店しました。
里山と近郊都市の両立する印西市が大好きで、市内を散歩しながら見た事や行政に感じる事を個人的見解で書いています。どうぞ宜しくお願い致します。

こんにちは、ガネーシャJr.です。


千葉ニュータウンの中には幾つかの調整池がありますが、千葉ニュータウン中央駅の南にある戸神川防災調整池は千葉ニュータウン造成時に造られた一番大きな調整池です。

周囲は樹木で囲まれて、ニュータウン大橋から見える景色は山奥の湖の雰囲気でした。

2000年に千葉県立北総花の丘公園が出来、調整池の周囲も公園の一部になりました。

この調整池はニュータウンの中のオアシスで、多くの水鳥達も集まりました。
カモやオシドリやカイツブリ、各種のサギやカワセミも見られたそうです。
少し前までの冬はハクチョウも飛来して、ニュータウン大橋からも眺められました。

調整池に集まる水鳥の中でもカワウとサギはコロニー(集団営巣)を作る大型の鳥で、全国でもカワウとサギのコロニーの生活被害は大きな問題になっています。

今の戸神川防災調整池はカワウとアオサギのコロニーになってしまい、ニュータウン大橋から見える景色も変わってしまいました。

樹木は水鳥も糞害で真っ白く覆われてしまい、枯れてしまわないか心配です。
ニュータウン大橋は鳴き声の騒音と糞の臭いが充満しています。真夜中でも臭うし鳴き声は聞こえます。橋を渡る歩行者や車にも空を飛ぶ鳥から糞は落ちてきて、橋を渡る時は上空に注意が必要です。

カワウのコロニーは池に面した樹木の水辺に近い枝に巣を作り、サギの仲間はその樹木の高い枝にコロニーを作りました。今はカワウとサギのコロニーは共存しています。
今年に入ってカワウは調整池周囲のコロニーに1500羽近くもいるそうです。

ニュータウンの中にある調整池の周囲は住宅地です。近隣住民は騒音・糞害・臭い等で相当な生活被害を受けているそうです。
家は勿論、洗濯物も汚され、臭いと騒音で窓も開けれないと思います。

近隣住民は以前からカワウの生活被害を訴えて来ました。戸神川防災調整池と周囲の公園は千葉県所有地になっています。地元の県会議員の協力で、やっと千葉県は重い腰をあげたみたいです。
2月から何回か爆竹を鳴らし、高い部分のサギを追い出す作戦を実行しています。
カワウは冬が産卵子育て時期なので、少し時期をずらすそうです。

しかし爆竹を鳴らした3~4時間後は何もなかったかの様にサギが並んでいました。
カワウはヒナが育ち増えています。
次は枝を切るそうですが、当分コロニーの水鳥との戦いは続きそうです。

カワウとサギのコロニーが出来て、数が増えてから他の水鳥が少なくなりました。今は数羽のカモが時々泳いでいるだけで、水面にはカワウと樹にはサギが溢れています。

またここの調整池を追い出しても、印西市内には似た様な調整池がたくさんあります。また他の調整池からは大きな被害は聞こえてきませんが、他に広がらないか心配です。


美しい印西里山を守るのは大変だと感じているガネーシャJr.でした。