あべのハルカスを背にして走る1001形「堺トラム」。
見慣れた阪堺電車の光景ですが、非常に貴重な物が写っています。
その貴重な物と言うのが、ここに建っている架線柱。
日本でも数少ない「ベーツ式」と言う鉄柱を使用しているのです。
「ベーツ式」は、H型鋼に切れ目を入れ、特殊な機械で延ばしながら広げて
ラーメン構造にすると言う独特な作り方をしますから、溶接個所はありません。
横向きに3つ入っている鉄板は、補強の為に後から入れられた物でしょう。
この「ベーツ式」鉄柱は、南海が本線で使う為に大量輸入したそうなので
その中の一部が、上町線にも使われたのでしょう。
本線の物は全滅しましたが、ここでは数こそ減りましたが現役です。