Привет、埴安神けーきです。2023~25年の間に発表された新型AKについてまとめます。それ以前の2021~23年については2年前の記事でまとめています。
AK-12 2023年モデル/AK-12M1
2023年5月26日、モスクワ近郊のカラシニコフ射撃センターにて公式発表されたAK-12M1の3次試作および決定版。
まず大きい変更点としてはハンドガードの取り付けスロットの位置の変更で、銃身と同じ高さまで下げられておりレーザーなどを使用する場合の精度が向上している。また2次試作モデルに取り付けられていたカバーは廃止された。
2022~23年のモデルにて採用されていた側面にカバーのついたフリップアップ式リアサイトは廃止され、2020年モデルのAK-12(AK-12M)のようなダイアル調整式のものに戻された。
画像では通常位置の「P」のポジションに設定されている。P、1、2、3の4ポジションが用意されている。
非常に細かい変更ではあるがセレクターのリブのパターン、ガイドロッドが変更されている。また固定式フラッシュハイダーもAK-19と同じタイプからデザインが若干変更された。
この3次試作AK-12M1は2023年11月ロシア連邦国防省と3年間の契約を結び配備することが決定された。そして2024年初頭には実際に最初の正式量産の1パッチ分をロシア連邦内務省に納入した。
AK-19 CQB
- 名称:5.56-mm カラシニコフ突撃銃 AK-19 バージョン02/03
- 種別:カービン
- 開発:カラシニコフ・コンツェルン
- 開発国:ロシア連邦
- 公開年:2023年
- 口径:5.56mm
- 使用弾薬:5.56×45mm弾
- 全長:740~800mm、560mm(ストック折り畳み)
- 銃身長:290mm
- 重量:3.3kg
- 装弾数:30(AK系マガジンと共通)
- 射撃速度:毎分700発
- 銃口初速:820 m/s
- 射程:400m
- 射撃耐久性:15000発(最低保証)
2023年のARMY-2023にて公開されたカービン型のAK-19。構成的に「AK-19K」にあたるモデルだと思われるが輸出向けのため「AK-19 CQB」の名称が付けられている。
セレクター、ハンドガード、リアサイトは最新の2023年モデルのAK-12(AK-12M1)と同じ仕様になっている。銃身は290mmに大幅に短縮されている。
銃口には独自のフラッシュハイダーが取り付けられており、サプレッサーが取り付け可能。
AK-22
2023年末に公開された全く新しい独自次世代弾の「6.02×41mm」を使用する試作型AK-12。
「AK-"22"」の名称から公開されたのは2023年末だが開発自体は2022年に行われていたと思われる。
6.02×41mm弾とAK-22の詳細は過去の解説を参照。
AK-19 2024年モデル
ハンドガード下部にGP-46を装着している。
2024年のARMY-2024にてGP-46とともに公開された最新型のAK-19。
セレクター、ハンドガード、リアサイト、マズルを2023年5月に公開された最新型AK-12(AK-12M1)の仕様に変更されている。
AK-15 2024年モデル
- 名称:AK-15
- 種別:突撃銃
- 開発:カラシニコフ・コンツェルン
- 開発国:ロシア連邦
- 公開年:不明(おそらく2024年)
- 口径:7.62mm
- 使用弾薬:7.62×39mm弾
- 全長:880~940mm、690mm(ストック折り畳み)
- 銃身長:415mm
- 重量:3.75kg(空マガジン装着)
- 装弾数:30(AK系マガジンと共通)
- 連射速度:毎分700発
- 銃口初速:715 m/s
- 射程:800m
- 派生型:AK-15K、AK-15SK
ストック、セレクター、ハンドガード、リアサイト、マズルを2023年モデルのAK-12(2次試作AK-12M1)相当に改良されている。サプレッサーは6Ch61を使用する。
AK-308 2024年モデル
- 名称:AK-308
- 種別:バトルライフル
- 開発:カラシニコフ・コンツェルン
- 開発国:ロシア連邦
- 公開年:不明(おそらく2024年)
- 口径:7.62mm
- 使用弾薬:7.62×51mm弾
- 全長:885~946mm、695mm(ストック折り畳み)
- 銃身長:415mm
- 重量:4.3kg(空マガジン装着)
- 装弾数:20(AK系マガジンと共通)
- 連射速度:毎分700発
- 銃口初速:760 m/s
- 射程:800m
ストック、セレクター、リアサイトを2023年モデルのAK-12(2次試作AK-12M1)相当に改良されている。銃口には改良された独自フラッシュハイダーが取り付けられている。輸出モデルのためセレクター刻印は「S」セーフティ、「1」セミオート、「A」フルオートと英語になっている。
新たに独自に開発されたハンドガード。輸出型のためスロットは独自でなく西側規格のM-LOKになっており左右に4つずつのスロットを備えている。
前述した通り輸出型のため「AK-308」、「7.62×51」と英語の刻印が彫られている。
AK-12K 2025年モデル
- 名称:AK-12K
- 種別:カービン
- 開発:カラシニコフ・コンツェルン
- 開発国:ロシア連邦
- 公開年:2025年
- 口径:5.45mm、7.62mm
- 使用弾薬:5.45×39mm弾、7.62×39mm弾
- 全長:570mm(ストック折り畳み)
- 銃身長:290mm
- 重量:3.3kg
- 装弾数:30(AK系マガジンと共通)
- 派生型:AK-15K
2025年1月にUAEのアブダビにて開催されたIDEX 2025で公開された2023年モデルのAK-12(AK-12M1)のカービン仕様。「K」はコンパクトの略。
2018年に通常のAK-12やAK-15とともにAK-12Kが登場して以来約7年ぶりの新型モデル。290mmに短縮された銃身を備えている。
バリエーションとして7.62×39mm弾仕様のAK-15Kが存在する。
AK-12SK
- 名称:AK-12SK
- 種別:カービン
- 開発:カラシニコフ・コンツェルン
- 開発国:ロシア連邦
- 公開年:2025年
- 口径:5.45mm、7.62mm
- 使用弾薬:5.45×39mm弾、7.62×39mm弾
- 全長:500mm(ストック折り畳み)
- 銃身長:228mm
- 重量:3.0kg
- 装弾数:30(AK系マガジンと共通)
- 派生型:AK-15SK
2025年モデルのAK-12Kとともに公開された新たな小型カービンモデル。「SK」は「サブコンパクト」の略。
2025年になって新たに開発された新バリエーションで、より近接戦闘向けにAM-17の要素が取り入れられている。2024年モデルのAM-17のストックを備えており、フロントサイトもAM-17に似た大型のものに変更されているがこれはAM-17と異なり取り外しが可能。銃身はAK-12Kよりもさらに短縮された228mmのものを備えており、銃身とガスブロック両方が完全にハンドガードに覆われておりフラッシュハイダーのみが突き出している。また通常のAK-12同様サプレッサーが取り付け可能。
バリエーションとして7.62×39mm弾仕様のAK-15SKが存在する。
これらのAK-12カービンはすでにロシア国内の法執行機関が大量注文する予定である。またAK-15カービンはロシア連邦内務省向けに開発されたもので採用されると思われる。
2025年2月18日にカラシニコフ・コンツェルンの公式サイトに掲載された。
最後までご覧いただきありがとうございます。
2025/5/7 - 補足
【資料】