原三溪の美術 伝説の大コレクション
こちらを観に出掛けました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190803/20/haniwa1113/11/02/j/o1416094814521341460.jpg?caw=800)
国宝・孔雀明王像 東京国立博物館蔵
7/13〜8/7まで。入れ替えがあり。
後期8/9〜9/1は国宝・寝覚物語絵巻(部分) 大和文華館蔵
横浜美術館は開館30周年記念ということで前回のコレクション展
そして今回は横浜ゆかりの原三渓(本名・富太郎)が収集した絵や書、茶道具などの美術品が展示されています。
原三渓は横浜では大実業家として三渓園を作ったり被災の復興に尽力したとかで有名です。
三渓園を見れば古美術も相当コレクションしただろうことは分かりますが5000点以上という膨大なコレクションだったそうです。そして三渓自身も幼少期に伯父の南画家から学んだこともあって芸術家としての面も持ちその確かな審美眼で選ばれた見事なものでした。
そんな原三渓のコレクションですが関東大震災によりコレクションは自粛、やがては各地に散逸することになりました。
ちょうど国立西洋美術館で行われている松方コレクション展も志半ばといった感じで散逸してしまったのと、互いが似たような時期に西洋美術、日本美術の違いはありますが同じような運命を送ったのはなんか感じるところがありますね。
原三渓のコレクションは明治の廃仏毀釈で古美術の名品が国内だけでなく世界に流出するのを防いだ意味でも重要なことでした、また岡倉天心と親交を結び横山大観、下村観山ら若い画家たちのパトロンとして支えていきました。
茶人としても益田鈍翁などと親交を結び茶器の名品も集めていきます。また自身も書画などを残しました。
構成は。
プロローグ
第1章 三渓前史ー岐阜の富太郎
第2章 コレクター三渓
第3章 茶人三渓
第4章 アーティスト三渓
第5章 パトロン三渓
三渓関連文書
所蔵表記を見るといかにあちこちに散逸したかが分かります。日本中の美術・博物館にある作品が横浜美術館へ勢揃いという感じです。興味があるなら見る価値十分です。
同展覧会チケットでコレクション展も鑑賞できます。