松方コレクション展 | 落書きです

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いろいろとね…写真が多いのは文章を考える力がないためです。

国立西洋美術館60周年記念 松方コレクション展



この間、こちらを観に出掛けました。
戦後、松方コレクションの返還が現在の西洋美術館が作られるきっかけであることは知っていましたが、今回はその西洋美術館に収蔵された物以外の散逸した物も集められ、松方幸次郎が目指した日本人に本物を見せたい思いで蒐集し麻布の仙台坂に共楽美術館という美術館を作り作品を展示するつもりでしたが関東大震災に昭和恐慌のあおりをうけ美術館どころか蒐集した作品を手放し松方は率いた川崎造船所社長を辞任する。その叶えられなかったコレクションが一堂に会します。

第一次世界大戦の船舶需要を見越した事業で財をなしその豊富な資金力でイギリスの芸術家「ブラングウィン」の協力も得てロンドン、パリで大規模な美術品収集をつづけパリのアトリエから作品が無くなったとまで言われました。印象派の巨匠モネとも交流を深め多くの絵画を購入しました。

そうして蒐集した作品は浮世絵8000点を含む1万点もの膨大なものであったが前述のように川崎造船所の破綻でコレクションは国内外に散逸、ロンドンの倉庫火災で900点を消失、第二次大戦後にはフランスに敵国人財産として没収され返還条件として受け入れ先として西洋美術館が建設されることとなったのです。
パリからは400点中375点が寄贈されましたが20点は重要な絵画としてフランス政府に返還が拒否され、その中には今回展示されているオルセー美術館の至宝(元は松方コレクションなのだが…)ゴッホの「アルルの寝室」なども他のコレクションと共に展示されています。

構成は。
プロローグ
1:ロンドン1916-1918
2:第一次世界大戦と松方コレクション
3:海と船
4:ベネディッドとロダン
5:パリ1921-1922
6:ハンセンコレクションの獲得
7:北方への旅
8:第二次世界大戦と松方コレクション
エピローグ

エピローグでは今回の目玉の一つで「睡蓮、柳の反映」が展示されています。
HPより。
モネの《睡蓮、柳の反映》はかつて松方コレクションにありながら、長らく行方がわからなかった作品です。2016年フランスでカンヴァスの上半分が失われた状態で発見され、翌年、松方家から国立西洋美術館に寄贈されました。半世紀を経たこの「幻の睡蓮」は、20世紀の激流を乗り越えてきた松方コレクションの象徴的存在といってもいいでしょう。
展覧会の最後のセクションでは、修復した本作品を初公開します。


会期は6/11〜9/23
月曜休館。8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。
午前9時30分~午後5時30分
(金曜日、土曜日は午後9時まで)
当日券 一般1,600円、大学1,200円、高校生800円

いつもの常設展の作品だけでなく同時期に集められていた作品が再び共に展示されます、ただのコレクション展ではありません。

こういったロダンの作品も松方コレクションあってのものです。