共産党の8月の党勢拡大の到達点

 

 9月2日の「しんぶん赤旗」日刊紙に「党大会目標達成、総選挙躍進へ 国民の中にうってでて党づくりの飛躍を」との「大会・2中総決定推進本部」の訴えが出されました。

 

 4月の2中総では、毎月2千人の入党者を迎え、日刊紙1200人、日曜版6千人の増勢を実現する、そのために7月末までに、目標達成にふさわしい水準の運動をつくろうと呼びかけました。

 しかし8月3日、その水準の運動が作れなかったので、8月、9月も引き続き党勢拡大の運動に取り組む、8,9月の活動が、文字通り党の命運がかかった重大な意義を持つ、と強調しました。

 

 その8月の到達点は、党員拡大は入党申し込みが375人、読者拡大は日刊紙119人増、日曜版398人減というものであり「目標水準への飛躍へと結ぶことができなかった」と総括しています。

 

 9月も引き続きがんばろうという訴えはありますが、特に新しい行動提起があるわけではありません。

 というか私が気になったのは「どうせ9月も目標は達成できない」というあきらめというか、やる気のなさというか、そんなニュアンスを文章から感じたのですが、私の思い過ごしでしょうか。

 

松竹裁判の説明会に行ってきました

 

 共産党からの除名撤回を求める松竹伸幸さんの裁判の第2回公判が9月2日11時から行われ、1時30分から公判の内容の説明会が行われました。

 私は公判の傍聴には行けなかったので、説明会にだけ参加しました。

 第2回公判での、松竹さん本人の意見陳述と、伊藤建弁護士の意見陳述の全文は、松竹さんの公式ホームページに掲載されているので、みなさんぜひ読んでみてください。

 

matutake-nobuyuki.com

 

 裁判の現在の焦点は、共産党の側が「政党が党員に対して行った処分は、一般市民法秩序と直接の関係を有しない内部的な問題にとどまる限り、司法審査に及ばない」という1988年の最高裁判決(いわゆる部分社会の法理)を盾に、この問題はそもそも裁判で争うべきことではないと、松竹さんの除名処分に対する事実関係の認否を拒否していることです。

 

松竹さんの側は、「部分社会の法理で却下することは、憲法の裁判を受ける権利を侵害する」「政党が、裁判所の審理が全く及ばないほどの自律権を持つとは考えられない。」と主張しました。

 

 裁判所も、共産党に対して、事実関係の認否を求めており、共産党は「検討します」と回答しました。

 

 弁護団からは、「第1のハードルはほぼクリアしたと思うが、事実関係についてどこまで具体的に解明できるかはこらからの課題だ」との説明がありました。