quarkpeaceさん、7月2日のブログへのコメント、ありがとうございます。

 「大会・2中総決定推進本部」の発表は、7月2日に6月の党勢拡大の結果だけが出て、7月4日に「党創立102周年の7月を必ず“目標水準”を達成する月に――飛躍の芽を党づくりへと実らせよう」という7月の目標が示されました(なお、推進本部の決定は7月2日になっています)。なぜ2段階に分けて発表したのかはわかりません。

 

 松竹伸幸さんの、6月20日の第1回公判後に開催した池田香代子さんとの対談企画、残念ながら当日参加できなかったので、ユーチューブで見ました。松竹さんの裁判への支援の輪がどんどん広がっていることが強く感じられました。今後、私もできる限り裁判の応援をしていきたいと思っています。

 

 さて、7月7日投票で、東京都知事選挙が行われました。

 

小池百合子  2,918,015(42.8%)

石丸伸二   1,658,363(24.3%)

蓮舫     1,283,262(18.8%)

 

 いろいろな人が、いろいろな評価をしています。多くの意見を出し合い、今後に生かすことが大切だと思います。

 まあ、共産党は8日の小池書記局長の会見、同じく8日の、東京都委員会常任委員会の声明(いずれも9日の「しんぶん赤旗」日刊紙に掲載)で総括は終了、としてしまうのかも知れませんが。

 

 私として、今回の都知事選についての感想を3点ほどあげてみます。

 

⑴ 国、市町村に比べて、都道府県は、何をやっているところなのか、自分の暮らしにどう関係するのかが非常にわかりづらくなっています。そこで有権者は、政策で選ぶより、知名度を重視したり、「おもしろければいいじゃないか」という基準で選ぶ傾向が強いと感じます。

 大阪府知事の横山ノックや、橋下徹・維新の会などはそんな感じで選出されたという気がします。東京都知事は大阪ほどではないにせよ、石丸氏の得票などを見ると、東京も似たような傾向があると感じます。

 だから東京都知事選は、他の選挙の経験からは予測できないし、その結果が、他の選挙にストレートに反映するものでもないと思います(やや負け惜しみも入っていますかね)。

 

⑵ 自民党が推していた小池氏が圧勝しました。しかしこれは、自民党への支持が回復している証拠にはなりません。

 都知事選と同時に行われた都議会議員の補欠選挙では、自民党は9選挙区のうち8選挙区に公認候補を擁立したものの、2勝6敗という惨憺たる結果に終わりました。小池氏の圧勝は、自民党の支持を徹底的に隠し通した結果であり、東京でも自民党への批判は収まっていません。

 

⑶ さて、そうは言っても、蓮舫氏の得票数128万票、得票率18.8%という結果をどう考えるかです。

 

 鈴木元氏は7月9日の自身のブログで「2022年の参議院選挙東京選挙区で立民の蓮舫氏は670.339票、共産党の山添氏は685.224票を獲得した。二人合わせて1355563票であった。ところが今回「オール東京」を唄った都知事候補の蓮舫氏の得票は1,283.262票である。つまり2年前の参議院選で共産、立民で獲得した票よりも72301票も少なかったのである。」と分析しています。

東京都知事・都議補欠選挙NO2 鈴木元氏がFacebookに連続投稿 (ikeohji.com)

 

 つまり、共産党と立憲の基礎票しか取れていないということです。

 マスコミ等の分析でも、10~30代の支持、無党派層の支持はほとんど石丸氏に流れてしまい、蓮舫氏の支持には向かっていないことが指摘されています。

 2021年の総選挙で明らかになったように、共産党・立憲・市民団体を中心にした野党共闘は、自民党への批判勢力としての期待はあるが、政権を担うことへの国民の拒否反応が非常に強いことが、今回も示されたのではないかと考えます。

 

 では野党共闘を見直して、何が残るのかと言われたら、私にもわかりませんが、多くの人が率直な意見を出し合い、議論を深めていくしかないと思います。