共産党の第2回中央委員会総会(2中総)が、4月6,7日に開催されました。

 議題の「全党の支部・グループのみなさんへの手紙」と「田村委員長の結語」、ようやく読みました。

 中央の体制が変わって、少しは方針が変わるかと思ったのですが、従来の方針と1ミリも変わらない。党員、赤旗読者が減少し続けていることに対して、現状の分析も、打開のための具体的な提起も全くなされていません。

 コメントする意欲もわきませんが、簡単に3点だけ指摘しておきます。

 

1 党勢拡大について

 7月末までを節にして、毎月、党員拡大は2万人に働きかけ、2千人の入党者を迎える、しんぶん赤旗の日刊紙は毎月1200人、日曜版は6000人以上の増勢を勝ち取る水準に到達させること、を目標にしています。

 これは単に、2年後の第30回党大会までの目標から毎月の拡大必要数を割り出しただけのもので、2,3月の水準、党員は月400人台の入党者、しんぶん赤旗の読者は月6千から7千人の減という状況をどう打開するかという展望を示したものでは全くありません。

 

2 解散、総選挙について

 今回の議案には、年内に行われるであろう解散、総選挙にとりくむ方針は一切語られていません。野党共闘の再構築をどうするか、比例での得票目標と、それに向けた体制作りなど、課題は多々ありますが、それは次回に具体化するのでしょうか。

 今年前半は思い切って党づくりに力を集中すると言っています。しかし6月解散がささやかれているのに、大丈夫なのでしょうか。

 

3 その他の議題について

 志位議長の開会あいさつでは、議題は①手紙、②その他、と提案されましたが、その他の議題については一切触れられていません。鈴木元さんの投稿では、「いわゆる秘密報告がされたのであろう」と指摘していますが、何が決定されたのでしょうか。

 

 総会では54人が発言し、全員一致で議案を採択したそうです。

 こんな議案に、異議を唱えた委員はいなかったのか、採決で反対、保留はなかったのか、何とも情けない会議ですね。