党大会への中央委員会報告で、気になる記述があります。それは、「党生活確立の「3原則」を重視し、決定の読了と一大学習運動を」の項目で、

「現状では、大会決定・中央委員会総会の決定を読了する党員が3~4割、綱領の読了が5割、党費の納入が6割台、日刊紙を購読する党員が6割となっており、抜本的打開が求められています。」

と報告されていることです。

 

 共産党の規約では、

 第十条 一年以上党活動にくわわらず、かつ一年以上党費を納めない党員で、その後も党組織が努力をつくしたにもかかわらず、党員として活動する意思がない場合は、本人と協議したうえで、離党の手続きをとることができる。本人との協議は、党組織の努力にもかかわらず不可能な場合にかぎり、おこなわなくてもよい。

 

となっています。実際には、支部会議に出席しなくても、支部の活動に参加しなくても、しんぶん赤旗の日刊紙を購読していなくても、党費を納めていれば、党員の資格があり、支部に所属しているとみなしています。

 

そして、

第十四条 党大会、および都道府県・地区・支部の党会議は代議員の過半数(支部総会は党員総数の過半数)の出席によって成立する。

 

となっています。

 例えば、党大会に向けて、支部総会で地区党会議の代議員を選出する場合、その成立要件や、地区党会議代議員の定数のもとになる支部の党員総数の分母は、「それまでの1年間で、1月分でも党費を納めた党員数」になっています。

 

 現在の党員数25万人という人数は、当然「それまでの1年間で、1月分でも党費を納めた党員数」で数えたものと思っていました。しかし報告で、「党費の納入が6割台」ということは、過去1年間で党費を納めていない党員を含めて25万人と言っているものであり、実際に何らかの形で支部活動に参加している人数はその6割台=15万人ということになります。

 

 共産党の党勢の落ち込みは、私が想像していたのよりはるかに深刻なもののようです。