しんぶん赤旗「党活動のページ」臨時号「大会決議案への感想・意見・提案」3分冊が、1月8日に所属支部から届きました。

 このブログでもお知らせしたように、私も党大会への意見を投稿していたので、掲載されるかどうか心配していたのですが、第1分冊の21ページに、一言一句修正されることなく全文が掲載されました。

 臨時号を入手できない方のために、再度全文を紹介します。

 

民主集中制と分派・派閥などについて

 

① 民主集中制と分派・派閥について

民主集中制は共産党にとって堅持すべき大事な原則であり、また分派・派閥は認められないことも当然です。しかし分派の定義は規約に書かれていません。党員の中には、支部会議ではどんな発言も許されるが、他の支部の党員と、党内の問題で情報交換、意見交換をするのは分派活動だという人がいます。しかしこんなばかばかしい話はありません。党勢が伸び悩んでいる今、所属組織の違いを超えて、党員みんなが意見を出し合い、知恵を出し合うことが、党を活性化し、党員一人ひとりの確信になると思います。党員が必要以上に委縮することがないよう、分派・派閥の定義をはっきりさせてください。

② 党の方針の決定過程の「見える化」について

共産党に対して「異論を許さない党」「閉鎖的」などと批判する人々がいます。党内にいれば、各段階の会議でさまざまな意見が出され、率直な議論が行われていることがわかりますが、党外からはそれが見えないようです。党大会の場合は、事前に議案が発表され、党員の意見が集約され、また大会での代議員の発言も公表されます。しかし中央委員会や幹部会、常任幹部会の場合は、決定された内容しか明らかにされません。何か月も前にとは言いませんが、2~3日前にでも議案を公表し、それに対する意見を(できれば党外の人も含めて)集約し、また会議の場で出された意見を議事録として発表すれば、党の方針の決定過程が国民に「見える化」すると思います。

③今回の反共攻撃の発端になった松竹伸幸氏の除名について

2月に除名された松竹伸幸氏が、大会に再審査請求をするようです。これは大会の正式な議案になると思われますので、代議員には内容が周知されていなければなりません。そのため、大会代議員には、討議・採決する前に、内容を検討する時間的余裕を持って、再審査請求書の全文を配布すること、党員全体に対しても、できれば事前に、それが不可能であれば事後にでも、全文を公表していただけるよう、お願いします。

 

 松竹氏、鈴木氏の除名について、共産党は、党中央の意見に反対の意見を述べることは自由であり、それで除名することはない。そうではなくて、党外から党を攻撃したから除名したのだ。と繰り返し主張してきました。今回の党大会に対する意見でも、党のルールにのっとって意見を述べることに対しては、どんな意見でも掲載する、という態度を貫いたということでしょうか。

 

 しかしそれにしても、この「党活動のページ」臨時号に寄せられた党員からの意見では、大会決議案に対する疑問や、はっきり反対する意見が、ものすごくいっぱい掲載されています。やはり多くの党員が、党勢の長期低落傾向が克服されないことに対して危機感を抱き、党の抜本的な改革を求めているのだということが、はっきりしています。

 

 党中央はこれらの意見に真剣に向き合って、党改革を進めていくのか、あるいはこれはガス抜きであって、従来通りの満場一致のシャンシャン大会で済ますのか、その姿勢が問われています。