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難病のSLEを治療しながら主人と暮らすアラフォーのくだらない雑多日記です
読書記録です。
ハンチバック
市川沙央さん作
↓Amazonより引用↓
本の概要
第169回芥川賞受賞。
選考会沸騰の大問題作!
「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」
井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。
以下感想 ネタバレあります
芥川賞受賞されていて気になっていて図書館で予約していて借りました。
主人公はミオチュブラー ミオパチーという難病で体が曲がってしまっている障害を抱えていて生きづらさが綴られています。
胸に突き刺さる文が多かったです。
以下の文、
引用
私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、
読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、――5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモを憎んでいた
その特権性に気付かない「本好き」たちの無知な傲慢さを憎んでいた。
先ほど書いた通り、私は図書館で借りて来て紙で本を読んでいます。強烈なメッセージですね。
辛辣な言葉でメッセージ性の強い文が多く、難しい問題なので軽々しく感想書けないような内容の作品でした。
際どい性的な描写もかなり多いので電車の中だと気まずい感じです。
主人公の願いがとても辛い。普通の人なら経験したくない出来事を経験してみたいと望むのです。
主人公の設定が大金持ちなのです。お金がいくらあっても叶えられること、叶えられることあるんだなと。。
読み終わったあと色んな記事を読んでみました。作者の方は読書のバリアフリーを望んでいるそうです。まだまだ電子書籍は進んでいないみたいですね。
お風呂の介助の同性以外の介助作業のシーン。人手不足な世の中、今後どうなってくのかなーって想像してしまいました。
ロボットにお世話になるのかしら。
短いので1時間かからずに読めちゃいます。凄く重い内容だけど短いから手に取りやすいかと。
気になった方は読んでみてください。