次の週くらいだったと思います
美容学校に通っていると言うk子から連絡がありましいた
「この前のお礼に前髪を切ってあげようか?」と言われました
ある種の予感を感じつつ、お宅へ伺う約束をしました
当日は午前の早めの時間にk子の家に行きました
途中もk子宅に着いても、先日のあの視線を感じる事はありませんでした
左奥から2番目の家がkの家の建物は半分地下になっていて、駐車場でした
そこの左奥でk子に身を任せ、髪を切らせました
私は目を閉じ、彼女の息遣い、気配、空気の動き?というか質感を感じていました(やっぱりこの子、違うな 今は本人じゃないな)と確信に変わりました
胸の下まであった私の髪は「ちびまる子ちゃん」のような「蛍の墓」の妹のようになっていました (苦笑)
彼女は終始普通の様子でした・・・その奥の人の、せせら笑うような値踏みするような視線を無視し、知らぬ振りをしました
この場所に何か意味がある事、私は試されている事を感じていました
建物の右端にある玄関に入り、階段を上って正面の、半2階の4畳半程度の和室に通されました(このときの彼女はどちらか感じ取れませんでした)
先日のこと等、私は何も口にはせず、彼女も表面上は出しませんでしたが、聞きたがっている事、話を切り出すタイミングを計っている事は伝わってきていました
その部屋には3枚くらいのお札のような物が貼ってありました
駐車場で冷えたのと、これから長帳場になる前にトイレを済ましておこうと思い、彼女にトイレの場所を聞きました
左側の引き戸を開けるとすぐに台所でした
そのまま正面に歩き、正面は台所、その右手の階段の下に当たる部分がトイレでした
トイレの前に着くと、私の足元のすぐ近く、台所のシンクの下、マットの周りが一面血の海に見えました
トイレを済ませ部屋に戻り彼女に聞きました
「台所が血の海なんだけど、何があったの?」
この瞬間わかりました
本物の彼女の方が、私の事を試していたのでした
本物の彼女が話を始めました
「髪の毛ごめんね。 どう思った?」
「切ったのは貴女じゃないから気にしてないよ」
彼女の話を聞きました
① 実家は北海道の牧場で進学のために叔母の家に兄と二人で下宿にきている事
② この家に来てから時々自分じゃないような感覚や記憶がない事がある
③ 学校やバイト先では嘘吐きだと言われたりして避けられている事
④ 大学生の兄は引篭もりのようになり、暴力的になってしまった
k子の様子が変なことに気が付いた近所の人たちの間で噂になり、本人達の耳に入ったはなしによると
⑤ この家の前の持ち主の、夫の方がノイローゼで奥さんの浮気を疑っていて、ある日奥さんを包丁で刺し殺した
⑥ 格安物件で売りに出ていたのを叔母夫婦が購入した
⑦ k子が挨拶する仕草や言葉遣いが亡くなった奥さんのように見えると評判になった
⑧ 何人もの霊能者やお坊さんにお払いに来てもらったが、お札の類はすぐに剥がれてしまう&2度目に来てもらう約束前に亡くなってしまった&自分には無理だと行って逃げ帰ってしまったetc・・・・でした
とは聞いたものの、五感が良い一般人の私風情ではどうすることも出来ず、とある行者の住所を教え、本当に何とかしたいなら自分で動くように話して引き上げました
帰り道、後ろで例の大きな顔が私のことを鼻で笑って見送っていました
多分、その時の私が「追い払ってやろう」とか意識を持たなかったから霊にも相手にされなかったのでしょう
それから数回、彼女には会いましたが、相変わらず言動が一致していないようで多重人格のようでした
お金のトラブルなどが続いて、友人達も離れて行ったようです
ごめんなさい
え~それだけです スイマセン オチはありません 汗
彼女には霊と馴染んでいるような、ある種の共依存のような印象を受けました
憑依に限らず、いくら上辺で「困ってるんです~」と言っていても、本心ではまんざら嫌いじゃない人がいます
お互いに惹きあってる以上、外部の人間はすべて只の外野なのですね
その場合、周りの人、特に素人の人間に出来る事はありません
こういう関係を沢山みてきました