声優の神谷浩史さんのライブを観てきました。
この方は先日出版記念パーティーでお目にかかりました、富士川碧砂さんと同じ、
青二プロダクションご所属の声優さんです。
ONE PIECEのトラファルガー・ローや進撃の巨人のリヴァイ兵長などを演じていらっしゃいます。
実は声優さんのライブはこれで2回目。
友人の誘いで8月16日にも声優の木村良平さん、代永翼さん、江口拓也さんのユニットであるTrignalさんのライブも観ています。
まあ、声優さん、つまりは音楽を本職とはしていない方のライブなわけですね。
Trignalさんは事前に音源を頭に入れており、昨今流行のEDMがめっさPopな感じの曲が多くて面白かったのです。
まあ、本職じゃないところもあり、聞いてて思うところもあり、記事を書かなかったわけで…。
今回についてはこう、なんか、自分の思いを覚え書きも兼ねて書いておこうと思います。
なんせ急に観に行ったもので曲が全く頭にない状態で行きまして…。
会場の広さなのか、音質の問題なのか、「何をどう歌ってるんだ?」と頭が???の状態でした。
でもお客様はどこを見ても笑顔、笑顔で、それはそれは気持ちのよい風景でした。
またステージやその後ろのモニターを観ると神谷さんも笑顔。
振り付けがそうなっているのか、なんだかミュージカルを観ているみたいで…。
そして合間に入るMCでは度々、
「僕がステージからいなくなると、お客様の観るものがなくなる。」
とおっしゃって、3時間ほぼ絶え間なく踊り、歌い、語ってました。
用意されたドリンクを飲むこともそこそこにずっと踊って、歌って、語る。
結構汗もかいてたし、初っ端から5曲連続だったりしてるのに。
鬼気迫るものを感じたのは私だけでしょうか?
またものすごい責任感を持っている人なんだ、と驚きました。
楽曲については音源聴いていないからアレですし、ここで歌について言うのも無粋ってものですね。
「声優は裏方であり、作品の歯車の一部だ。」
ともおっしゃってて。
そういう方が何千人の前で本職ではない、踊りや歌を披露するって、並みの精神力じゃできないなぁ、って思いました。
そのライブのために参加しているサポートメンバー、ダンサー、スタッフ、さらにはファンの思いを背負って、イベントホールのステージに『1人』で立っているんですよね。
いや、メンバーさんやダンサーさんもいますけど、それまで『自分は裏方』と思っていた方が『1人』でフロントに立つわけです。
どれだけのプレッシャーや恐怖と戦っていたのでしょうね。
それらは歌や踊りを本職にして、元々人目に触れる機会が多い方々がやるのとはかなり状況が違うかと思います。
かなりおこがましいかも知れませんが、
もし私がコーラスの立ち位置にいたのに突然、
『フロントで歌え!』
って言われたら無理ですもん。
リバース必至ですよ。
たかだかセッションデーに1曲、ボーカルをとるだけで吐きそうになってるくらいですから。
心臓保たねぇよ!
あのステージで神谷さんは一分の隙もなく、何かを演じていらっしゃるようでした。
ステージ演出もすごかったんです。
フライング、早替え、早替えからのぬいぐるみ。
これ、ミュージカルの「ピーターパン」じゃないですからね。
声優さんのライブですからね。
ホントにもうさ、
That's Entertainment!
そらハリウッド俳優さんと声優さんが肩を並べる時代になるってもんだ。
唯一演技じゃなく、ご本人を感じたのは最後の方の曲。
ご自身がライブに対して思っていることであり、お客様にもそう思ってもらえたら、とのことで
「贅沢な時間」
がタイトルの曲。
周囲のお客様は一斉にすすり泣いてて、かなりビックリしましたが。
なんとも控えめな曲名。
贅沢なのかもしれないけど、神谷さんにとっては贅沢じゃないと思うんです。
それだけの努力を積み重ねてきたからこその今。
言葉で努力っていうのは簡単ですが、並大抵のことではそれだけたくさんのお客様、スタッフ、ひいては人を動かせないと思うんです。
だから贅沢ではなく、あって然るべき時間であり、お客様にとってはかけがえのない時間ですな。
その思いが入っていたからか、歌詞も音もスーッと頭に流れ込んできました。
そして最後にサポートメンバーさん、ダンサーさんとご挨拶されたのですが、ここで聞こえた生声が衝撃的で…。
やっぱり肉感というか、変な重さがなくて、脳にスコーンと入ってくる心地いい声でした。
なんかもちっといい表現できないもんかな、私。
分かりづらいやんけ。
あんな声は聞いたことないです。
なんか同い年、いや1才下(かな?)の方がこれだけやってて、私は何をやってんのかな?と些か凹みました。
そして負けていられないな、とも。
あれ?なんか他にも書きたかったんだけど出てこないな。
色々がんばろ。(笑)