サリーナ、踊ってます | Finally today is tomorrow! 

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イリノイに引っ越して来て、車の免許を取り、短大に通い始めた次女のサリーナですが…

 

2年と3ヶ月ぶりに… サリーナ、踊ってます。

 

セントルイスに、カルチャーセンターの豪華版みたいな所がありまして、そこでは子供から大人まで、アートクラスからボイスレッスン、ミュージカルからバレエ、ヒップホップまで、とにかく山ほどのクラスがあるんです。

 

そこで、バレエ&コンテンポラリーのサマーインテンシブがあることを知ったのですが、年齢が14才〜18才までとなってたので、ダメ元で問い合わせしてみたら…

 

「動画を送ってくれたら、参加許可の合否をすぐに出すけど」と。

 

えっと〜、次女のサリーナ、ダンスから離れて2年3ヶ月。数ヶ月前に、とあるバレエスタジオに一度オープンクラス参加したきりで、まだレッスンできる場所も見つかってないから、動画を撮れる訳がなく…

 

正直に事情を説明したら「じゃぁ、土曜日に僕のクラスがあるから、それに一度出てくれないかな?」

 

問い合わせはこちらまで〜ってとこにメールしたら、どうやらそのメールの宛先が、そのカルチャーセンターのダンス部門アーティストディレクター(芸術監督)でございました。しかも、結構なバックグラウンドのある元ダンサー、ニューヨークで有名なコンテンポラリーのダンスカンパニーの一員として11年も踊って来た人で、思わず、ひえ〜、そんなすごい人だったの?と。なのに、メールでも、とっても気さくで良い人っぽい。

 

早速サリーナにそれを伝えたのが4月の始め頃。4月中にオーディション代わりにクラスを受けに来てくれということで、そこからサリーナのダイエットが始まった訳です。2週間ほどダイエットをした後、彼のクラスを受けた結果…

 

「君なら大歓迎だよ、ぜひ参加して欲しい」という、嬉しいお言葉を頂けました。その時点ではまだ悩んでたみたいですが、あとでわざわざメールでも誘ってくれたみたいで、それで行く気になったようです。彼のクラスは、サリーナが「Solid ballet class, He is really good teacher.」と言うほど、きちんとしたバレエを教えてくれる良いクラスで、またぜひ彼のクラスも受けたいと。でも、サリーナがオーディション代わりに受けたそのクラスがシーズン最後のクラスで、そのあとはインテンシブまでお休み、そしてインテンシブの後にサマーセッションが始まるというシステムだったので、インテンシブまで全くダンスレッスンできず…

 

メモリアルウィークエンド明けの5月29日(火)からサマーインテンシブが始まりました。

 

2週間のこのインテンシブ、ゲスト講師も豪華なんです。1週目は、オランダ国立バレエ、そしてニューヨークシティーバレエの元プリンシパルダンサーで、現在は40才を過ぎてもまだ現役でサンフランシスコバレエのプリンシパルダンサーを務める Sofiane Sylve ソフィアン・シルビ!

 

この先生が本当に素敵な先生で、教え方は上手だし、参加者全員を満遍なく見てくれるタイプの先生で、とても充実したレッスンだったと喜んでました。こういうワークショップに参加した時って、生徒のレベルに関係なく全員を公平に扱ってくれるタイプのレッスンって嬉しいんですよね。バレエは不公平なのが当然の世界なのは分かってますが、普段のレッスンではなくて、その時だけのワークショップでは皆同じ立場で高い参加費を支払って参加してる訳ですから、全然見てもらえなかったりすると、がっくり来ますもんね。

 

正直、今のサリーナはどすこいバレリーナ、見るも無残なレオタード姿ですから。それでも、きちんとコレクションを入れてくれたそうで、喜んでおりました。ただ、残念ながら彼女は1週目だけ、2週目からはもう一人の男性のダンサーがメインで、もう一人別のゲスト講師もくるそうです。この男性のダンサーは元パリオペのダンサーで、今は英国ロイヤルのゲスト講師だか。なんか、ゲスト講師が予想以上に豪華でびっくりです。

 

コンテンポラリーは、元コンテンポラリーダンサー、現在は振付家であるTommie Waheed Evans、彼はかな〜りインパクトのある先生で、しかも厳しい、早い、説明もほとんどなしで、ついてくのに必死と言っております。彼のレッスンを何度か受けたことがある生徒も多いらしく、そういう生徒は基本のコンビネーション等がすでに頭に入ってるせいもあり、どんどん踊りをこなしていくそうで… みんなね、このあとはNYで有名な Alvin Ailey のインテンシブに参加する様な生徒たちで、レベルも高く上手な生徒が多いそうです。

 

コンテンポラリーにはある程度自信のあったサリーナですが、若くて才能のある、今踊っているダンサーたちのパワーに圧倒されっぱなし。2年ぶりにまともに踊って、自分の体力が、技術が、どれだけ衰えてるかを嫌と言うほど思い知らされたと言ってました。自分が18の時にはあんなに踊れたのに、今ではついていくのに精一杯の悔しさも存分に味わったようです。このクラス、もともと18才までのクラスなので、もちろん20才のサリーナは最年長、ダイエットもまだ始めたばかりで身体も全然戻ってないし、とにかく筋力が衰えてるので気持ちはついてっても、身体がついていかない。若くて毎日踊ってる子達との差は歴然! 現実をガンとぶつけられて、かなり精神的な打撃も大きかった様です。

 

これで落ち込んじゃうかなと心配してたんですが…「もっと踊りたいから、インテンシブの後にサマーセッションのクラスいくつか取っていい?」とまで言い出しました。

 

短大の学科のサマーコースを3つ取っていて、それが来週から始まるのでね、夏休み中も忙しいサリーナですが、バイトを辞めてでもダンスを習いたいと… きっとまた王様がうるさいと思うので、とりあえずできるだけバイトの時間を減らしてもらい、短大に通いつつ、ダンスレッスンを入れていこうねと話してます。

 

現実を見て、今の自分がどれだけ踊れてないかを知った上で、それでも踊りたいと思ってくれたのは嬉しいし、その前向きな気持ちを応援してあげたいなと思います。