「瑛樹、もう別れよ。限界だよ…」
「…俺は別れたくない。來春とずっと一緒にいたい」
「ごめんね、瑛樹…」
わたしは中学2年のときに、1年間付き合った彼氏に別れを告げた。
それから2年。
高校生になった。
安藤 來春(あんどう こはる)。
赤坂 瑛樹(あかさか えいじゅ)。
この2人の再会したときからの話。
「…來春ちゃん。俺と付き合ってください!」
「ごめんなさい。誰とも付き合う気、ありません」
わたしはモテる方だと思う。
よく、モデルのスカウトとかくる。
そんなわたしは彼氏がいない。
というか、作らない。
ある恋が忘れられなくて。
あのとき、別れを切り出したこと、全く後悔していない。
今でもあれは正しい選択だったと思っている。
もし、少女漫画ならきっと今頃、その恋した相手と再会したときだ。
「來春?」
ふと、聞き覚えのある声に反応した。
振り向くと、見覚えのある顔が2つある。
「瑛樹と碧海?」
「やっぱり來春だ」
これは少女漫画だろうか。
これが少女漫画だとしたら、わたしと瑛樹はまた恋してしまう?
…そんなのだめ。
「2人はどうしてココに?」
「俺らは向かいの男子校に通ってるから」
「あ…そうなんだ」
わたしと喋っているのは碧海だけ。
碧海とは瑛樹の双子の兄。
2人は一卵性だからそっくりだ。
「じゃぁわたしはこれで」
わたしは弱い。
瑛樹をみるとまともに話もできない。
もう、2度と会いたくない相手。
元カレの瑛樹。
ばいばい。
「…こっはる!」
…!?
続く・・・。