VOL.39-1 妊娠中の外出 (その1)妊娠中の外出で困っていることは?
2008年5月2日(金)~5月7日(水)
有効サンプル数 1212
電車やバスでは、なかなか席を譲ってもらえない・・・
ベビカムでは、ウィークリーリサーチの第39回として「妊娠中の外出」についてのアンケートを実施しました。(その1)では、妊娠中の外出で困っていること(困っていたこと)についてレポートします。
妊娠中に、「電車・バスなどの車内で席を譲ってもらう(もらった)ことは、感覚として10回のうち何回くらいですか?」をお聞きしたところ、「10回のうち0回(ほとんど席を譲ってもらえない)」とお答えの方が4割近くに達しました。
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1. 妊娠中の外出、どんなことに困ってる?
現在妊娠中の方、及び、お子さんのいらっしゃる方(妊娠・出産経験のある方)計1207人に、妊娠中の外出の際、「困っている(困った)」ことがあるかどうかをお聞きしました。
結果は以下の通り。 「つわり」と「つわり以外の体調(おなかの重さや張り、貧血、頻尿等)」については、過半数の方が「困っている(困ったことがある)」とお答えです。
一方、「他人の目」を挙げた方は1割強。「他人の目」をそんなに意識しなかったということは、みなさん自身は妊婦であることをさほど特別なこととは意識していない、ということなのかもしれません。
2. 妊娠中、電車やバスで席を譲ってもらえる?
妊娠中の外出の際、『「つわり」で困ったことがある』とお答えになった方の多くが、「つわりがひどいときに、電車やバスで席を譲ってもらえずつらかった」という経験をしています。
では、妊娠中、電車やバスで席を譲ってもらえることはどれくらいあるのでしょうか?
妊娠中に電車・バスなど公共交通機関を利用の方776人にお聞きしたところ、「ほとんど譲ってもらえない」という方が37%、「10回のうち1~2回」の方が33%、 「10回のうち3~4回」の方が11%でした。
3. 妊婦に席を譲ってくれるのは男性? 女性?
みなさんの感覚では、電車やバスで妊婦さんに席を譲ってくれることが多いのは、男性・女性のどちらでしょうか?
男女別では、「女性」とお答えの方が「男性」の約3倍でしたが、もっとも多かったのは「わからない」というお答えでした。席を譲ってもらえる経験がそれほど多くないので、男性・女性のどちらともいえないのかもしれないですね。
4. いちばん席を譲ってくれる世代は?
男女それぞれについて、「妊婦さんに席を譲ってくれることが多いと思う世代」、「席を譲ってくれないことが多いと思う世代」はどの世代かを、みなさんに複数回答でお聞きしました。
総じて、「男性は譲ってくれない」と思う方が多数です。ただ、その中でも30代だけは、譲ってくれると思う方のパーセンテージが譲ってくれないと思う方を上回っています。ちょうどみなさんの旦那さん世代に該当し、奥さんの「席を譲ってもらえずつらかった体験」などを知っているためか、妊婦さんに対して親切な方も少しはいるのかも。
女性は「男性より譲ってくれる」ようですが、その中でも、まだ自分自身で妊娠・出産を経験していることが少ない10代~20代では、譲ってくれないという方のパーセンテージが譲ってくれるという方を上回っています。残念ながら、同性でも10代~20代は妊婦さんに対して必ずしも親切ではないようですね。
5. みなさんは、妊婦さんに席を譲ってた?
では、みなさん自身がまだ妊娠していないときに、電車やバスで妊婦さんに席を譲ったことがあるのでしょうか?
「妊婦さんに気づいたら、だいたい譲っていた」という方が38%ですが、「妊婦さんに気づいても、譲らないことがあった」という方と「あまり気づかなかった」という方も合わせて35%で、ほぼ同じくらいです。みなさん自身も、妊娠する前は、妊婦さんに積極的に席を譲るということをあまりしていなかったようです。
今回は、妊娠中の外出に関することのうち、「外出の際に困っていること(困ったこと)」と、「電車・バスなどで、妊婦に席を譲ってもらえるか?」というテーマについて先輩ママたちにリサーチしました。
外出の際の困りごとでは、「つわり」及び「つわり以外の体調(おなかの重さや張り、貧血、頻尿等)」を挙げた方は、それぞれ半数を超えました。
「つわり」で困った方では、「電車・バスに乗車中、席を譲ってもらえないつらさ」や「においに過敏になったつらさ」を感じた方が多数でした。
【電車・バスで席を譲ってもらえない!】
■公共交通機関を利用した際、気分が悪くなったが席すら譲ってもらえず、満員で身動きも取れず非常に困りました。(24歳 千葉県 1児のママ)
■乗り物に乗ると吐き気がした。通勤電車で立っているのがしんどかったけど、席を譲ってもらえなかった。(35歳 愛知県 2児のママ)
【においに過敏になり外出できない!】
■他人のにおい(香水やその他)に敏感になり、食事が作れないので外食をしようとレストランに入っても、惣菜を買おうとしても、においが気になって食べることも購入することもできない。(33歳 千葉県 2人目妊娠中の1児のママ)
■犬を室内で飼っている家に遊びにいくと、妊娠前に何度も遊びに行っていたときには全く気にならなかったのに、玄関に入った瞬間からにおいが耐えられませんでした。(32歳 香川県 1児のママ)
■塩素のにおいがダメだったので、プールのそばを通ると吐き気がした。(29歳 大阪府 1児のママ)
「つわり以外の体調」で困った方では、頻尿を訴えた方が多数でした。
【トイレが近い・・・】
■頻尿で、外出してもトイレばかり探していた。一度トイレに行きたいと思うと、どうしようもなくなった。(32歳 兵庫県 1児のママ)
■頻尿でトイレが近いのだけれど、デパート等のトイレはいつもどこも混んでいて大変。身障者・妊婦・子連れ用のトイレに入りたいけれど、 妊娠9ヶ月になるまであまりおなかは目立たなかったので、「健常者がなぜそのトイレを使うんだ!」みたいな白い目で見られてしまい、トイレをなかなか使用できずひどい目に遭った。(27歳 愛知県 初産妊娠中)
「服装」で困った方では、マタニティウェアの数を揃えられず着回しに困ったという方や、妊娠中の冠婚葬祭などのときマタニティ用の礼服で困ったという方がいました。
【服がない!】
■おしゃれな妊婦服は高いので、安くすませようとするとかっこ悪い。でも来年には着ないと思うと何枚も買えないし・・・。(35歳 東京都 初産妊娠中)
■子どもの入園式とか結婚式とかが入ったとき、マタニティのフォーマル服を用意しないといけなかった。(32歳 京都府 3児のママ)
「他人の目」で困った方では、「妊婦なのにこんなところに来て・・・」のように、特定のどこかにいたことで他人の目が気になったという方のほか、「妊娠しておなかが大きいこと自体を特別な目で見られた」と感じた方が少なくないようです。少子化で、妊婦さんを見かけることが少ないからでしょうか・・・。
【おなかへの視線・・・】
■おなかが大きくなりすぎて、どこに行っても振り向かれた。(35歳 京都府 2児のママ)
■おなかが出てくると、歩くだけでもおなかを突き出す姿勢になってしまうのに、男性女性関係なく、「偉そうに歩いてる」と通りすがりの人に言われたり、「威張ってる」と若い子に言われたりしました。(25歳 福岡県 3児のママ)
なかには、産科不足の影響を思わぬ形で受けているという方もいました。
■現在分娩予約を入れている病院から、混雑で外来が受け入れ困難な状況のため、出産が近づいてから転院してきてほしいと言われている。そのため、不妊治療を続けてきた病院で妊婦健診を受けているが、他の患者さんの視線が厳しい。(32歳 埼玉県 2人目妊娠中の1児のママ)
そして、「つわりのときの困りごと」として、多くの方が「つわりでつらい時、まだおなかの大きさが目立たないため、電車やバスで席を譲ってもらえない」という体験を挙げています。
■妊娠初期が一番つらいけど、まだおなかはぺったんこだから周りの人は気づいてくれない。(35歳 埼玉県 2児のママ)
■妊娠初期がつわりなどで一番キツイのに、おなかが出ていないので妊娠していることをわかってもらえない。(30歳 兵庫県 1児のママ)
こうした状況を少しでも改善するため、『妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくする』ためのものとして、厚生労働省によって2006年(平成18年)に制定されたのが「マタニティマーク」です。
(その2)では、みなさんへの「マタニティマーク」の普及状況や、身につけたときの効果? についてレポートします。