概要

放課後児童支援員は、厚生労働省令「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」(以下、運営基準)に基づく資格。

放課後児童クラブ(いわゆる学童保育)で職員として勤務する際に必要になります。

 

この資格を取るためには、都道府県が実施する4日間の講習を受ける必要があります。

以前からこの資格には興味があったのですが、毎回定員オーバーで受けられないでいました。

「今年も難しいかもな~」と思いつつダメもとで県庁に問い合わせてみたら、「今年は人数に空きがあるので受講できます」とのこと。

早速受講の申請をすることにしました。

 

【受講資格】

講習を受けるには以下のいずれかの受講資格が必要です。

①保育士、社会福祉士、教員免許などの関連資格を持っている

②大学で教育学、心理学、社会学など特定の課程を修了した

③放課後児童健全育成事業に一定年数以上従事した

 

私は保育士資格を持っているため、①の受講資格をクリアしました。

 

【費用】

受講料は無料ですが、都道府県によっては教材費を徴収されます。

1,000~2,500円のところが多いようです。

千葉県の場合は1,500円でした。

 

【講習内容】

以下の16のカリキュラムを4日間で受講します。

①放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容
②放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護
③子ども家庭福祉施設と放課後児童クラブ

④子どもの発達理解
⑤児童期(6~12歳)の生活と発達
⑥障害のある子どもの理解
⑦特に配慮を必要とする子どもの理解

⑧放課後児童クラブに通う子どもの育成支援

⑨子どもの遊びの理解と支援
⑩障害のある子どもの育成支援
⑪保護者との連携・協力と相談支援
⑫学校・地域との連携

⑬子どもの生活面における対応
⑭安全対策・緊急時対応

⑮放課後児童支援員の仕事内容
⑯放課後児童クラブの運営管理と運営主体の法令の遵守

 

特定の資格を持っていたり、放課後児童クラブ等の勤務経験があると、一部のカリキュラムが免除されます。

私は保育士資格持ちのため、上記④~⑦が免除され、4日間の講習のうち3日間の受講で済むことになりました。

 

受講

さて、受講初日です。

会場は習志野市実籾コミュニティホール。

入口で受付を済ませ、教材を受け取り席に着きます。席は自由席でした。

 

受領した教材は以下の通り。

ただ、実際に使用したのは中央の「研修資料」だけでした。

 

時間になり、講習開始です。

講師は児童相談所職員やスクールカウンセラー等を歴任してきた方でした。

過去の具体的な事例等も交えて話をしてくれるので、結構面白かったです。

 

各カリキュラムの後にレポートを書いて、その日の終わりに提出します。

レポートは120~150字指定ですが、教材の中からそれらしいことを拾って書けばすぐ埋まります。

そんなこんなで全3日間の講習が終わりました。

 

修了証到着

1か月半ほど経って、千葉県庁から修了証が届きました。

これで保育士証、小学校教諭免許状と合わせて三冠王(?)達成です。

 

放課後児童支援員は保育士や教師と同様に児童をサポートする専門職ではありますが、視点が若干違ってきます。

そういった意味で、今回の講習は非常に新鮮でした。

放課後児童クラブに勤務していない方でも、子どもと何らかの形で関わる仕事をしている方には新たな気づきが得られる講習だと思います。

機会があれば受けてみてはいかがでしょうか。